日本でキャンピングカーに乗るならどれがおすすめ?

キャンピングカーは気ままな旅を実現してくれる相棒として、ここ数年需要が右肩上がりに伸びています。昨今は自動車メーカーが車中泊を意識したモデルをリリースすることが多くなっていますが、やはり装備の充実度、快適性はキャンピングカーに敵いません。

ただ実際にキャンピングカーを選ぼうとすると、その多種多様さに驚くことになります。

軽バンや軽トラをベースにした「軽キャン」、ワンボックス車をベースにした「バンコンバージョン(通称バンコン)」、トラックの後部に居住空間となるシェルを載せた「キャブコンバージョン(通称キャブコン)」。

ピックアップトラックベースの「トラキャン」や、小型バスをベースにした「バスコン」、そしてキャンピングトレーラーなどのカテゴリーがあります。

©Alex Stemmers/stock.adobe.com

キャンピングカーを選ぶ時に考慮しなければいけないポイントは、「使った時の快適性」と「普段使いの機動力」なのではないでしょうか。

しかし、このバランスは非常に難しいものです。快適で開放感のある居住空間を求めるとボディサイズが大きくなりますし、普段乗りやすいのはコンパクトなサイズのクルマ。これを自分のライフスタイルに合わせて考えなければなりません。

トラキャンやバスコンは少々ニッチなモデルですし、キャンピングトレーラーはメリットは多いものの牽引という要素によって若干敷居が高くなります。

となると、軽キャン、バンコン、キャブコン、3つのカテゴリーの中から選ぶことになりますが、実は最もバランスが取れているのは、日本が生んだドメスティックなカテゴリー「バンコン」だったりするのです。

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「軽キャン」は車中泊熟練者向け

キャンピングカービギナーがまず注目するのが、軽キャンです。

特に、軽バンベースのモデルは日常では軽バンとして使うことができ、車両価格、ランニングコストが安いことから、“とりあえず買ってみよう”と思う人が多いようです。

しかし、軽キャンは実は車中泊熟練者向けだと言えます。

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誰でも扱いやすい反面、居住空間が軽サイズなため、長期間の旅にはそれなりにストレスがかかる場合があるためです。特に雨の日は狭い車内にずっといなければならないこともあります。

軽キャンで快適に過ごすには、ルーフテントやサイドオーニングを装着し、それを使いこなすことが必要となります。さらに、軽キャンはシルバーエイジが購入することが多いようですが、エコノミー症候群のことも考慮しなければなりません。