金はないのでとにかく外して軽量化!
「軽いクルマはパワーなくても速いのか?!」と気づいた筆者は、もらった時から故障していたエアコンを撤去したのを皮切りに、ミラTR-XXの軽量化に着手します。
KYBのNEW-SRにタナベのダウンサス、BSのスポーツタイヤRE-01を買ったら、もうそれ以上の予算はなく、パワフルにできないなら軽くしてパワーウェイトレシオを上げればいいのです。
メーターパネルやダッシュボードなど内張りは最低限を残し、フロアカーペットも全部剥がして遮音材はマイナスドライバーで(時々手元が狂って床を貫通させながら)撤去、台座の金属が重そうだからと灰皿すら撤去。
リヤサイドの窓も1mmの透明プラ板化(レース用のアクリルガラスなんて買えなかった)。
ステアリングシャフトを支持しているステーのボルトを交換してステアリング位置を下げ、ドライビングポジションも矯正すると、軽量ホットハッチのできあがりです。
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レッドゾーンまでブン回し、タイコの中身は夜の闇に消えた
そこまで手を加えると、エンジンをイジらずとも、最高速はともかく体感加速は速い!
エンジン制御ECUなぞない機械式キャブレターですから、レッドゾーンまで平気でブン回し、ザザザザー!と過回転でサージングさせても壊れず、ダイハツのEB20ターボエンジンは本当に頑丈でした。
しかしノーマルで実用域以上を多用して何も起きないわけはなく、ある時は急に排気音が「パーン!」と妙に軽やかになり、調べたらマフラーのタイコの中身がありません。
他にも排気系全体で傷みが激しく排気音はメチャクチャでしたが、走り仲間からは「そんなイイ音するマフラー、どこで作ったの?!」と誤解され、妙にウケます。
貧乏ゆえのお粗末な軽量チューンと、ケガの功名?ばかりのポンコツミラターボでしたが、カーライフの初期にそういう青春時代を経たのはとても幸福だったのと同時に、続けて妙なクルマへズブズブとハマり、人生を踏み外していく第一歩でした。
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