キャンプの魅力のひとつは、日常生活にはない「不自由さ」を楽しめることでしょう。

しかし、暑かったり寒かったりして快適に過ごせないと、楽しいどころかストレスがたまってしまいますよね。

そこで筆者がおすすめするのが、電化製品を用いたキャンプです。電化製品を使うことで、キャンプの時間をより快適にすることができます。

今回は、キャンプを快適にしてくれる電化製品をご紹介します。

まずは電源の確保を




大前提として、電源がなければ電化製品は使用できません。

一番簡単に電源を確保する方法は、キャンプ場の電源サイトを利用することです。

電源サイトには、サイトごとに電源ボックスが据え付けられており、家庭のコンセントと同じような感覚で電源を使用することが可能です。

二つ目の方法は、ポータブル電源を利用するというものです。

ポータブル電源とは、大容量のモバイルバッテリーのようなもの。出力が複数あるので、数種類の家電を同時に使用することができます。持ち運びができるので、レイアウトの自由度も上がります。

いずれの方法においても、電源を確保する時には出力電圧に注意することが大切です。

電源サイトでは定格電圧を超えてしまうとブレーカーが落ちてしまい、他のサイトにも影響が出てしまうことがあります。ポータブル電源では容量オーバーとなると、そもそも稼働しないことも。

使用する家電の電力と電源設備の容量を照らし合わせて、上記のようなことが起こらないようにしましょう。

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キャンプを快適にできる電化製品

キャンプを快適にできる電化製品を5つピックアップしました。それぞれの特徴についてご紹介します。

扇風機




夏キャンプで大活躍するのが扇風機です。

夏キャンプでは暑さは大敵です。昼間は体力を奪われてぐったりしてしまいますし、夜は熟睡できない可能性があります。「キャンプの楽しみが半減してしまった」ということになりかねません。

暑さを和らげてくれる扇風機は、夏キャンプになくてはならないといっても過言ではありません。

充電式のポータブル扇風機もありますが、充電が切れてしまうリスクがありますし、大きさが小さくて涼しさがイマイチであることも多いです。電源式の扇風機であればそういった心配はなく、家庭で使う際と同じように使用できます。

家庭用の扇風機をキャンプに持参すれば、新たにキャンプ用の扇風機を買う必要もありません。

ポータブル冷蔵庫

キャンプでよく登場するクーラーボックスには、保冷機能しかありません。しかし、ポータブル冷蔵庫であれば保冷に加えて、冷却までできます。キャンプ場の売店などで購入した常温の飲み物を冷やすことも可能です。

クーラーボックスとは異なり保冷剤や氷を入れなくても機能するため、手間も減らせます。

ホットプレート

キャンプで調理するとなると、炭の火おこしに時間がかかったり、ガス缶を忘れてしまったり、といったトラブルが生じることも。

その点ホットプレートなら電源サイトではすぐに使用できますし、燃料を忘れる心配もありません。準備も簡単なので、キャンプ場に到着してすぐお昼ごはんを準備する状況にも適しています。

また、ホットプレートは炭などと比較して熱を発しにくいので、「真夏のキャンプでは炭や薪は暑くてちょっと」という方にはぴったりなアイテムです。

電気ケトル

コーヒーや暖かいスープを飲みたいときに重宝するものが、電気ケトルです。

通常、キャンプで水を沸かすとなるとガスやヤカンの準備が必要になります。しかし、電気ケトルであればそれらの準備が不要になりますし、火を使わないことから、テント内で水を沸かすことも可能です。

ただし電気ケトルは消費電力が高い家電製品です。あらかじめ消費電流と使用する電源の出力電力を比較して、容量を超えないようにしましょう。

電気毛布




電気毛布があれば、寒い冬のキャンプでも安心です。コンパクトに折りたためるので、運ぶ際も大して困らないでしょう。

電気毛布は羽織っても暖をとれますし、ラグの下に引くことでテント全体を暖めることも可能です。下に敷いて暖をとるには、ホットカーペットでも良いでしょう。

延長コードを忘れずに




キャンプ場の電源サイトでは、基本的に延長コードがありません。

そのため、電源サイトを利用する場合には、延長コードの用意が必須となります。また、電源設備はボックスに収納されていることが多く、プラグ周りが特殊な形状のコンセントでは差し込めない可能性があります。汎用性の高い、一般的な形状のコンセントの製品を用意しましょう。

さらに、電源設備は屋外にあるので、天候によっては延長コードが雨にさらされるケースも想定されます。防水性のある延長コードのほうが、漏電や感電などのトラブルを未然に防げます。