初めて運転免許証を手にした時は、これから始まるカーライフに心躍るもの。しかし、車を維持するにはさまざまな諸費用がかかります。

そのなかでも、安全かつ安心してカーライフを過ごすために欠かせないのが自動車保険ですが、免許を取得したばかりの若年層の保険料は高く、負担が大きいのが悩みです。

さまざまな条件により保険料が変わるのが自動車保険ですが、若年層でも安く自動車保険に加入できる方法はあるのでしょうか?

保険料を節約するテクニック「等級継承」とは

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自動車保険に新規加入すると、割引率を決める「等級」は6等級です。その割引率は19%と低いうえ、さらに運転者年齢条件を全範囲に広げていると割引を受けられる契約要素が無いため、自動車保険料が高くなってしまいます。

1年間事故や修理で保険金を請求しなければ、1年毎に1等級上がりますが、最高等級の20まで到達するには長い年月がかかるのです。

そこで、若年層ドライバーにぜひ使ってほしいのが等級継承という制度です。

等級継承とは、同居家族が加入している自動車保険を若年層に引き継がせる制度のことをいいます。年齢条件などで保険料の高くなる若年層に、割引率の高い等級を引き継がせることで保険料が節約できるのです。

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同居であればおじいちゃんの保険でもOK

自動車保険の等級継承は、同居の親族間であれば可能です。同居している若年層に対し、親の自動車保険を継承させるだけでなく、同居の親戚の保険も継承することができます。

ただし、自動車保険での「同居」とは生計を共にしている人のことですから注意しましょう。住民票の住所は同じでも、大学進学等で別居している場合、等級継承することができません。

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この制度をうまく活用すれば、リタイアドライバーの等級を継承することもできます。一緒に住んでいるおじいちゃんが高齢を理由に免許を返納した場合、おじいちゃんが使っていた自動車保険の等級を、孫に適用させられることも可能です。

おじいちゃんの引退と孫の免許取得が同時期でなくても構いません。早めにリタイアしてしまった場合には、必ず中断証明書を発行しておきましょう。そうすれば、発行日から10年間は、その等級を復活させることが可能です。

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免許返納と一緒に任意保険の中断証明書を発行してもらおう

免許返納で自動車保険が不要となった場合、保険会社や代理店へ連絡をしましょう。

保険会社が解約手続きと中断証明書発行手続きの書類に契約者のサインを取り付けます。書類に不備がなければ、1週間から10日程度で中断証明書が発行されるでしょう。

中断証明書が発行されたら、内容に相違ないか確認し、大切に保管しておきましょう。数年後、同居している孫が自動車保険に加入する際には保険会社へ中断証明書があることを伝え、本書を渡します。

中断証明書を発行した保険会社と次に加入する保険会社が違う場合、必ず本書の提出をしなければなりません

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さらに、現在利用中の自動車保険であっても、同居家族内で使う車が増えるタイミングであれば、保険等級のシャッフルが可能になります。

最も大きな等級を若いドライバーにつけ、年齢条件や運転者条件などで、割引が大きくなるドライバーが新規等級を受け入れることで、家族内の自動車保険料負担は大きく減るでしょう。

若年層にとって自動車保険は、車を維持管理する中で、負担の大きい項目です。しかし、同居の親族の中断している保険や、等級の高い自動車保険を継承すれば少しでも自動車保険を安く抑えることができます。

なにかとお金のかかる自動車。効率良く自動車保険へ加入して、快適なカーライフを過ごしましょう。

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