セルフガソリンスタンドでのんびり給油していると、給油機が壊れたわけではないのにガソリンが出てこなくなるケースがある…といった経験はありませんか?

気軽に給油できるのがセルフガソリンスタンドのメリットですが、実は”制限時間”があるので注意が必要です。

「4分間待ってやる」…時間内に給油が終わらないとどうなる?

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実は、セルフガソリンスタンドの給油機は、4分間で給油を済ませないと自動停止するような設定がされているそうです。なぜ、”4分”と設定されているのかというと、「利用客が1回で給油する量や給油作業にかかる時間」を考慮して計算されているとのこと。

1回の給油作業でガソリンを給油できる量は最大100リットル、標準の給油時間は4分と設定されています。2つの条件を設けることで、不正な給油作業や火災などの危険を防ぐ狙いがあるようです。

筆者もドライブが好きでこまめに給油していますが、100リットルも給油できるタンクが備わった車を運転したことも、4分もかかるほど給油に時間がかかったりしたこともありません。

本当に4分で止まってしまうのか、行きつけのセルフガソリンスタンドでスタッフに詳しく尋ねてみました。

「給油を始めてから4分が経過した段階で、機械側が自動停止するように設定されています。

機械が自動停止した際は、給油量を表示した液晶メーカーの左に数字が点滅するようになっています(伺ったお店では給油量の左側に”55”の数字が出るとのこと)。

滞在しているスタッフが対応しますので、給油ができなくなりましたら、給油機に備え付けたインターホンなどでお声かけ下さればと思います。

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自分が給油している様子は監視されているってホント?

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セルフガソリンスタンドを危険やトラブルがなく利用できるようになっているのは「監視員」とも呼ばれているスタッフの存在が大きいです。

夜中にガソリンを給油するため、24時間営業のセルフガソリンスタンドへ行くと、明かりだけ点いていて誰もいないように見受けられるでしょう。実は、夜間であっても給油場所に隣接する建物内で数名のスタッフが待機しています。

筆者は以前、セルフガソリンスタンドの給油機に備わっているスピーカーから「もう少し離れた位置で給油してください」と、店内にいるスタッフから声をかけられた経験があります。

ガソリンスタンドには、営業時間内に「乙4」(乙種4類)と呼ばれる危険物取扱者資格を持ったスタッフが必ず1人滞在していなければならないルールが存在します。

危険物であるガソリンを取り扱う以上、一歩間違えれば大事故に繋がりかねません。接客業務だけでなく万が一の事態にも対応するため、常に施設の監視や給油機の状態をチェックするスタッフが必要となるのです。

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このように、セルフガソリンスタンドでは4分ルール以外にも、利用客に正しく給油作業をしてもらうため、滞在しているスタッフが目を光らせて活動しています。

給油で立ち寄ったら車好きの友だちとばったり会って、雑談しながら給油して4分が経過してしまわないよう、セルフガソリンスタンドを使う時のマナーは気を付けたいものですね。困ったときはスタッフへ気兼ねなく声をかけて、給油を安全かつスムーズに行いましょう。

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