車選びをするなら、真っ先に注目したいポイントに「乗り心地」が挙げられるでしょう。

近所の送り迎えから遠方へドライブに出かけるなど、車の使用用途は数え切れないほど存在します。しかし、乗っている時間の長さに関わらず、ドライバーや同乗者が疲れていないことが大切です。

今回は乗り心地のいい車をテーマに、国産車・軽自動車・外車の各部門に分けて5台ずつピックアップして解説。SNSやインターネットなどでユーザーの声や試乗レビューを調査し、好評の5台をランキング形式にて発表します。

「乗り心地のいい車」に当てはまる2つの条件

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乗り心地のいい車と一言で表しても、多彩なジャンルの車が存在し、一定した基準を定めるのは難しいです。しかし、車選びにも関わる2つの条件が、乗り心地のいい車に値すると考えます。

【乗り心地のいい車その1】振動が少ない

車はエンジンのパワーだけでは実力を推し量れません。エンジンのパワーを車輪(タイヤ)へ伝える役割を担う駆動系部品の働きも重要となります。

特に、サスペンションが上手に働いているかにより、走らせている最中の乗り心地を左右するでしょう。路面にある段差や表面のザラつきを上手に交わして、車内に居るドライバーや同乗者に不快感を与えず、疲れさせない走りを実現できるかが鍵となります。

【乗り心地のいい車その2】ハンドリングの感覚や反応が優れている

ドライバーの視点ではアクセルやブレーキ、ステアリングの操作感覚が優先されるでしょう。操作感覚を高めるキーポイントがサスペンションに隠されています。

サスペンションは路面の段差やザラつきを上手に交わす役割だけではなく、車輪の動きや位置を定める役割も担っているのは欠かせないポイントです。直進走行での安定性やカーブでの正確な軌道をドライバーのステアリング操作で捉えるには、車種に装着されているサスペンションの形式が左右してくるでしょう。

サスペンションシステムには、シンプルな構造の「ストラット」や複数のアームによって車輪を支える「ダブルウイッシュボーン」、「マルチリンク」などが存在します。強度が強く高いスピードでカーブを曲がる際に耐えられるのはダブルウィッシュボーンとマルチリンクの2種類で、乗り心地の向上に一役買っている方式です。

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乗り心地のいい国産車ベスト5

5位:マツダ MAZDA3

マツダ MAZDA3ファストバック(2021年)

「マツダ MAZDA3」は、メーカーが体現している”人馬一体”を表現しているミドルサイズハッチバックです。

街なかで目を引くエクステリアデザインながら、走りの楽しさも両立することでマツダのファンだけでなく多くの車好きに評価されています。

乗り心地の面は、2019年の登場以降モデルごとに改良を図っていることで熟成が進んでいるのが特徴。ユーザーのレビューをチェックすると、モデル初期では硬めで路面の状況が伝わりやすくなっていたセッティングが、改良型ではマイルドに路面を受け止めるセッティングへ改善されていると高評価を得ています。

一方、クイックで反応がよいハンドリング性能をもち、ドライバーも同乗者も気持ちよさを味わえる車となっています。

4位:三菱 アウトランダーPHEV

三菱 アウトランダーPHEV(2021年)

2021年に誕生した「三菱 アウトランダーPHEV」は、販売3ヵ月で累計受注1万台超えを達成した、三菱自動車にとって久々のヒット作です。

評判の高さは乗り心地にも表れています。大柄かつ重厚なボディは直進安定性に優れているのに加えて、カーブでのコーナリング性能にも優れていると好評です。三菱独自の4WDシステム「S-AWC」が低速域からフォローに入るセッティングとなっています。通常では前輪にトルク配分が強めとなっていながら、アクセル操作で後輪にもトルクが行きわたるため、コーナーでも揺さぶりを感じにくいとのこと。

ドライバーや同乗者に心地いい気分を与えて、運転が楽しくなるとのレビューが多く見られる車です。

3位:スバル レヴォーグ

レヴォーグ STI Sport R EX フロント
スバル レヴォーグ STI Sport R EX(2021年)

「スバル レヴォーグ」は、日本で数少なくなってしまったツーリングワゴンジャンルの1台であり、”スバリスト”をはじめ多くの車好きから人気を集めているモデルです。

2020年に登場した2代目は、高剛性ボディとしなやかな足回りが人気を集めています。重心を低く抑えた水平対向エンジンと「シンメトリカルAWD」と呼ばれる4WDシステムにより、カーブでのコーナリング性能が向上。

ユーザーレビューによると、ハンドリングのレスポンスがよくカーブも難なく駆け抜けるほか、静粛性も十二分で満足感が高いとのこと。

過去のスバル車は「ドライバー重視」のセッティングが施された車が多い印象でしたが、「安全と愉しさを」をテーマに掲げたスバル車を体現した、同乗者も一緒にドライブを楽しめる車となっています。

2位:日産 ノート/ノートオーラ

日産 ノート(2020年)

日産の売れ筋モデルとなっているコンパクトカーが「ノート」と「ノートオーラ」です。

日産 ノートオーラ(2021年)

2020年に登場した3代目ノートと派生車種で誕生したノートオーラは、軽快なハンドリングとしっかりした足回りセッティングでコンパクトカーでも高い評価を得ている車です。

サスペンションはフロントに「独立懸架ストラット」、リアに「トーションビーム」とFF(フロントエンジン・前輪駆動)レイアウトのセオリーを突きつつ、しなやかで不快な突き上げを抑えているのが特徴。

サスペンションの動きがしなやかな点がハンドリングの軽快さにつながり、街なかから郊外まで快適なドライブを楽しめる車とのレビューが挙げられている車です。

1位:トヨタ カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ

トヨタ カローラ(2019年)

カローラは、世界で5000万台を売り上げているトヨタの代表的モデルです。

トヨタ カローラスポーツ(2018年)

2018年に登場した5ドアハッチバックの「スポーツ」を皮切りに、世界レベルの乗り心地を実現した車へ生まれ変わりました。

レビューによると、「TNGA」と呼ばれるトヨタのクルマづくりの思考が込められたプラットフォームにより、ボディの強度・剛性が歴代モデルと比較にならないほどの高いレベルに進化。高速道路や郊外でも快適な走りを楽しめるとの評価を受けています。

サスペンションを硬めにしつつも、扁平率が高めのタイヤと組み合わせることで路面状況が悪い道でも快適に走れるようセッティングされているのが特徴。足回りに力を入れて開発されているため、「一般向けの大衆車」から「足のいいカローラ」に進化しています。