クルマのボディカラーは車種によって多かったり少なかったり、地味な色ばかりだったり明るくポップな色から選べたりとさまざまですが、中には「このクルマにはこの色が抜群に合う!」という色もあります。
日本では冠婚葬祭からフォーマルな場まで乗り付けられる白や黒、シルバー系が無難で大抵のクルマに合うため好まれますが、それ以外のボディカラーが似合うクルマは?
今回は、「ピンク」のボディカラーが似合う車をご紹介します。
マツダ オートザム キャロル(2代目・1989年・ラヴィアンローズ)
キャンバストップでピンクのキャロルに憧れた女子、手を上げて
1976年に廃止したシャンテ以来13年ぶり、キャロルとしては1970年に廃止された初代以来19年ぶりに復活したマツダの軽乗用車。
4代目以降はスズキ アルトのOEM車となっていますが、マツダ系ディーラーが5チャンネルだった時代の「オートザム店」向けにデビューした2代目キャロルは、シャシーやパワーユニットなどメカニズム面はアルトを流用しつつ、内外装はマツダオリジナルでした。
ある意味でデザイン全振りで注力したためか、特に2代目キャロルは丸っこくかわいいデザインで人気となり、「ラヴィアンローズ」というピンク色のキャロルは当時よく見かけたものです。
途中、規格変更による660ccへの排気量拡大を経て1995年に3代目へモデルチェンジ、相変わらず好評だったものの、1998年に現行規格へ改正されたのを機にマツダ独自デザインをやめてしまったのは残念でした。
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トヨタ クラウン アスリートG Reborn PINK(14代目・2012年・モモタロウ)
林家ペーは買わなかったらしい
アグレッシブな稲妻グリルの採用で度肝を抜いた14代目S210系クラウン アスリートですが、発表時にはピンク色のクラウンが登場、しかも発売予定とされて、メディアやクルマ好きを困惑させました。
しかし2013年7月には9月受付開始とアナウンス、12月にはアスリートGとアスリートG i-Four(ハイブリッド)の特別仕様車「Reborn PINK(リボーンピンク)」として生産/納車が始まってしまいます。
「ドラえもんのどこでもドア」がモチーフのピンク色は、カラー名がなぜか「モモタロウ」と、いろいろツッコミどころ満載のクルマでしたが、実車が街を走り出すと案外シックリきて似合うのです(筆者の近所にも乗っている人がいましたが、全く違和感ありません)。
気を良くしたトヨタはその後も空色クラウンや若草色クラウンを発売しますが、やはりインパクトが最高だったのはこの「ピンクラウン」でした。