「前が見えない…」 なぜクルマの窓は曇る? 梅雨時期は要注意! 素早く解消する方法とは

梅雨シーズンに到来すると、クルマの曇りが気になります。では、どのように解消するのか良いのでしょうか。

車内の曇りや結露はなぜ発生するのでしょうか?

 毎年6月に入ると、梅雨シーズンに到来します。日本では6月11日が入梅といわれています
 
 そんな雨が降る日では、クルマの内側ガラスが曇るかつ結露する現象が起こりやすくなります。
 
 なぜ窓ガラスは曇るのでしょうか。そして、どのように解消すれば良いのでしょうか。

 ガラスが曇る主な要因として結露が挙げられます。結露は車内と車外の温度差や空気中の水分・車内の湿気により発生します。

 具体的には、車内の温かい空気に冷たい外の空気が触れることで、空気中の飽和水蒸気量が小さくなり、水蒸気が凝結して結露(水滴)が生じるという仕組みです。

 クルマのガラスが曇る原因について、首都圏の自動車整備士は次のように話します。

「クルマのガラスは雨の日や寒暖差が激しい日に曇りやすくなります。

 とくに梅雨の時期や突然雨が降った日には、雨に濡れた靴や衣服などに含まれる水分が車内にこもってしまうと、窓ガラスの内側が曇りやすくなります。

 また、どのガラスも曇る可能性はありますが、とくに曇りやすい箇所としては、人が乗っている近くの窓が比較的早い段階で曇ります。

 運転手が1人で乗っていれば運転席側の窓が曇りやすくなるのはそのためです」

 では、ガラスの結露を除去するためには、どのような方法が有効的なのでしょうか。
 
 JAF東京支部の事業課交通環境係の担当者は、結露の除去方法について次のように話しています。

「結露を解消するためには、クルマの空調機能を活用する事が重要です。
 フロントガラスが曇ってしまった場合、『デフロスター(霜取り装置)』を活用するのがおすすめです」

 続けて、車内空調の具体的な操作方法を以下のように話します。

「オートエアコン装備車では、デフロスターのスイッチを押すと効果的に曇りを取るために除湿機能が作動し、フロントガラス周辺に集中して乾いた空気が送風されます。

 マニュアルエアコンの場合は、エアコンをオンにし、送風をフロントガラス側に設定しましょう。

 なお、雨が降っている場合は、外の湿度が高いため、外気導入ではなく内気循環に設定すると良いでしょう」

※ ※ ※

 このように、結露を除去する方法としては車内空調の活用が挙げられます。

「デフロスター」は、フロントガラスを模した扇型の四角のなかから、温泉マークのような3本の波線が上に伸びているのが特徴のボタンです。

 基本的にどのモデルにも搭載されている機能のひとつで、エアコンや空調機能の操作ボタンから設定が可能です。

 また、曇りの原因としては、内側ガラスに付着するホコリや汚れも挙げられるため、小まめな拭き掃除をすることも推奨されます。

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効果的な曇りを取るのは「A/C」をオンにすること?

 外気導入では、外からの空気を積極的に取り入れますが、内部循環では内部の空気だけを車内に循環させる仕組みとなっているため、外の天候に関わらず、ある程度一定の湿度の空気が望めます。

 また、注意するべきポイントは「マニュアルエアコンの場合はエアコンをオンにする」という点です。

 通常、車内の空調機能は、「A/C(エアコン)」のボタンを押していないと、空気を冷却するためのコンプレッサーが稼働せず、冷えていない空気のみの“送風”しかおこなうことができません。

 そのため、梅雨を含む気温が高めの時期には、生ぬるく湿った風しか出ず、十分に結露を除去することはできないです。

 そのため、エアコンを作動させて乾いた風をガラスに当てることが求められます。

 前述の方法は、あくまで梅雨の時期(蒸し暑い時期)に限った結露の除去方法になりますが、車内外の温度をなるべく近づけるとともに、車内の湿気を取り除くということは、季節に関わらず結露の除去に効果的な考え方です。

 クルマの窓ガラスの結露を除去する際には、季節や外の気温、湿度などの状況によって、車内空調の設定を柔軟に調整するように注意しましょう。

※ ※ ※

 冬の寒い季節では、結露が冷やされることで凍結につながる場合もあり、さらに除去に時間がかかるケースもあります。

 冬場にガラスの結露や凍結を取り除く際には、温度を高めにヒーターを作動させ、車内の空気を乾燥させるとともに、ガラスの凍結を解凍させるようにしましょう。