フェラーリの「ロッソコルサ」や「ロッソスクーデリア」、マツダの「ソウルレッド・プレミアム・メタリック」など、赤をコーポレートカラー、またはそれに準じたイメージカラーとしている自動車メーカーがあります。

しかしそれら「他の色でも構わないけど、基本は赤と宿命づけられた車」以外にも赤が似合う車もあり、今回はそうした車を2台+特別出演1台、紹介します。

ポルシェ 911(2代目930型・1974年)

♪緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ

ポルシェ911タルガ(2代目930) ©Gaschwald/stock.adobe.com

「赤が似合う車」で真っ先に思い浮かんだ名曲が「プレイバックPart2」。

いろいろなアーティストにカバーされましたが、筆者のように高校時代にもカラオケで熱唱していたアラフィフ世代にとっては、1978年の大ヒットナンバー、山口百恵の熱唱によるものです。

昔から「ここで歌われているのはどのポルシェか?」という話題は尽きず、女性が乗るなら914か924とも言われました。

しかし、幼少時代に栃木県宇都宮市在住で、ツーリングの行きか帰りか、日光街道の並木の間を走り抜けるポルシェ軍団を見ていた筆者にとって、「馬鹿にしないでよ」と言うくらい強気の女性が乗るならば、911のタルガかカブリオレだろうと思うのです。

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マツダ ファミリア(1980年)

栃木の山奥だとさすがに陸サーファーはいなかった

「赤いファミリア」マツダ ファミリア(5代目)

ゴテゴテした昔のアメ車風から、凹凸が少なくていかにも空気抵抗が少なく、風を切り裂くように走りそうなフラッシュサーフェス・デザインの車が登場した1980年前後、それを初めてモノにしたのが5代目マツダ ファミリアでした。

後にターボが追加されるとはいえ、どうということのない実用エンジンでしたが、サスペンションの工夫で軽快に走り、現在のソウルレッドと異なる単純な赤が妙に似合い、「赤いファミリア」はマツダ史上初めて、販売面でトヨタのカローラを脅かします。

海なし栃木県出身の筆者は見ませんでしたが、当時はこの赤いファミリアのルーフにサーフボードを載せてナンパする、「陸(おか)サーファー」も流行りました。