近頃、賑わいを見せているNFTアートという存在。デジタルの分野に詳しくない人からするとまだまだ「何じゃそりゃ」という言葉かもしれないが、わかりやすく言うと“ブロックチェーンという技術で唯一無二の価値を証明できる、投機商品としても注目されているデジタル資産”のことである。

そんな最新のトレンドであるNFTアートが、日本の伝統である日本酒とコラボレーションした。「NFTアートと日本酒、ますます何じゃそりゃ……?」と頭が混乱してきたが、なんだか面白そうだし、とりあえず詳しく見てみようじゃないか。

■NFTアートで高める、日本酒の価値

2022年5月13日、株式会社Torchesと株式会社小野酒造店(長野県上伊那郡辰野町)は共同事業として、純米大吟醸『飛騰 ASCENDING』と『燈火 ILLUMINATING』を数量限定でリリースした。

なんでも、最新のNFT技術を用いることで、日本酒業界が抱える課題の解決に取り組むことが目的らしい。うーん、これだけ聞いてもまだイメージが湧いてこないものだから、ますます興味が出てきちゃったぞ。

●日本酒の課題って?

そもそも、日本酒産業が課題を抱えていることを知らなかった。飲食店に行けば日本酒でクイッと嗜む人はたくさんいるし、外国人にも人気だしね。だけど、売れるとか売れないとか以前に、「価値を高めにくい」って課題があるみたい。

第一に、日本酒は消費までのリミットや温度管理が難しく、熟成や貯蔵がブランディングになりにくい。また、ワインに比べて単価が安く、生産者や関連事業の持続可能性に寄与しにくいそうだ。さらに日本の伝統的な飲み物でありながら、その伝統性を芸術的に追求した商品が存在していないという。

なるほど、「美味しければいいや」という問題ではないのね。消費できる期間が限られる日本酒と長期的な価値を付与できるNFTアート、もしかしてすっごく相性がいいのでは?

●味わったあとも持続する価値がコレクター心を刺激

今回販売された純米大吟醸『飛騰 ASCENDING』と『燈火 ILLUMINATING』は、特定の期間日本でしか味わえない日本酒のデメリットをNFTによって解消。飲んだあとも価値を持たせ、日本酒の製造に込めたメッセージを世界中に届けられるよう、製造年シリアルナンバーと紐づけた浮世絵のNFTアートを希望者に発行する。

ちなみに、「1・7・8・77・88番」のシリアルナンバーがついた商品は、縁起がいいため特別版として販売されるそう。

価格は、通常版が33万円で特別版が55~123万円。決して安くはないけれど、限定100セットの販売で、すでに特別版の注文も入っているようだ。100セットしか手に入らないし、「もしかしてNFTアートの価値が爆上がりするのでは!?」と考えてしまっている時点で、もうこの商品の術中にハマっているのかも。

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■話題性だけじゃない、こだわりの日本酒をご賞味あれ

「NFTアート×日本酒」という話題性の高さにばかり注目されがちな商品だが、日本酒としての完成度についても無視してはいけない。

原料となっているのは、新潟県十日町で生産されている日本一の評価を得た超希少なコシヒカリ“戸邊米”。水は、日本有数のパワースポットとして知られている長野県伊那市の「分杭峠(ぶんくいとうげ)ゼロ磁場地下水」を100%使用している。

一流の原料は長野県辰野町小野の地にて、元治元年(1864年)に創業した小野酒造店で人の手によって仕込まれ、冷暖房設備に頼らない徹底的な管理のもと自然温度下で醸された。雑味が少ないクリアな味わいは、桜のように一瞬しか味わえない儚さや日本の美学である“旬”を体現している。

ついついNFTにばかり着目してしまったが、こだわり抜いて作られた日本酒の味わいにも深く興味が惹かれる逸品だということは間違いない。ぜひ飲んだあとも長く楽しめる、新しい日本酒体験を。

公式サイト「飛騰|燈火」

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