東洋電気製造 VVVFインバータ装置の遠隔監視システム、京成3100形へ試験搭載

鉄道車両用の電機品の開発・製造を行う東洋電機製造は2022年5月16日(火)、鉄道車両用電機品のIoTシステムを開発したと発表しました。このシステムは、同社のクラウド型遠隔監視・制御システムの端末ユニット「IORemoterⅡ」を鉄道車両用VVVFインバータ装置に適用したものです。京成電鉄3100形電車で4月下旬から、試験搭載を開始しています。鉄道車両用電機品の中で、走行制御に係る重要部品の遠隔監視システムの開発は同社初です。

遠隔監視システムは、列車情報装置が搭載されていない既存車両への追加導入も可能です。営業運転中の現車で収集したデータを随時、クラウドサーバーに転送・蓄積。 クラウドサーバーに集約された現車データは、Webブラウザを搭載したPC、タブレット等からリアルタイムで閲覧が可能です。このシステムでは、運用中の乗車率などの負荷状況、架線電圧などの電源状況、制御装置の制御状態などの実稼働状況を把握。蓄積されたデータからの経年不良などの不具合事象の予兆把握や不具合発生時に、即時に装置メーカーとの情報共有や事象を確認することが可能です。

閲覧画面例

©東洋電機製造

また、同社は将来の状態基準保全(CBM)確立に向け、機能の充実を図るため、自社製品のデジタルツインモデルの開発に着手したことを公表しています。デジタルツインとは、サイバー空間上に構築した物理レプリカ(モデル)で、構築の第1段階として、遠隔監視システムから収集されるデータを基に、VVVFインバータ装置のメンテナンスモデル開発に取り組んでいます。

デジタルツインのイメージ

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