HLCタイプがスティーズAへ移行して、ジリオンのヘビーデューティーなロングキャストモデルは、ジリオンTW HDに絞り込まれています。
昨年12月にリリースされてから使い続けてみた、実釣インプレをご紹介しましょう。
ラインキャパが多めで、各部に耐久性を向上させる工夫が組み込まれています。
ジリオンTW HDってどんなベイトリールなの?
ジリオンTW HDとは、ダイワから発売中のソルト対応ベイトリールのことです。
マグZブーストを搭載しているので、ロングキャストするのにベストなパフォーマンスを見せてくれます。
キャストの際にスプール内側のインダクトローターが、バックラッシュゾーンを通り過ぎた後、瞬時に1段階戻るようになっています。
そうすることでキャストの中盤から着水間際まで、伸びやかな弾道を得ることができるのです。
実際にキャストしてみると、確かにキャストの後半が伸びていることを体感できました。
これなら広範囲をくまなくスピーディーにチェックすることが可能になるでしょう。
バックラッシュトラブルもしっかり抑え込まれているので、安定した手返しにもつながっていきます。
キャストの数そのものが増えることで、釣れる魚の数も比例して上がっていくはずです。
またジリオンTW HDには、ハイパードライブデザインが採用されていて、新品時の滑らかさといった初期性能を高い次元で維持してくれます。
真鍮製のドライブギアを使っているので、巻き心地の安定感や軽快感はバツグン。
特に大型魚が掛かったとき、ゴリ巻きして引き寄せることが無理なく実践することができました。
真鍮素材のデメリットは、その重さ。
ジュラルミン素材などと比べると、やはり重くなってしまうのです。
ジリオンTW HDの自重が200gを超えているのは、ここに原因があるのかもしれません。
でもその代わりに耐久性や巻き心地といった、長く使い続けるためのメリットを得ることができます。
ベイトリールの何を重視するかで変わってくる視点ですが、ロングキャストしながら大型魚を狙っているアングラーなら、ジリオンTW HDが目指しているものを理解できるのではないでしょうか。
その他ダイワ独自のTWSやUTD・ゼロシャフト・ゼロアジャスターなど、ハイスペックが惜しげもなく搭載されているのが嬉しいです。

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ジリオンTW HDを淡水エリアで使ってみた!
ジリオンTW HDを淡水フィールドで使ってみました。
対象魚はバスで、山間部に点在する野池でベイトロッドに組んでみます。
使うルアーは、スピナーベイト。
ウエイトを1ozまで用意して、キャスト後ボトムにタッチしてから、ただ巻きリトリーブを開始。
ブレードからの振動が消えた瞬間に、強めのフッキング。
その際にジリオンTW HDがしっかりと支えてくれますし、掛かったバスを引き寄せるのにさほど時間はかかりませんでした。
ギア比は7.1対1と8.1対1から選べるのですが、どちらも快適にバスを足元まで引っ張ってきてくれます。
100mmハンドルはとてもパワフルですし、ラウンドノブもチカラを込めて握りやすくなっています。
2kgクラスのバスがカバーに潜り込んだケースがあったのですが、リールハンドルを強引に回して引きずり出すことができました。
高い負荷がかかった後でも、ジリオンTW HDの調子は何ら変わってしまうことはありませんでした。
ラインにはフロロカーボンの14lbを使用して、破断などのライントラブルは発生していません。