ガスケットとは?

©ARTPROXIMO/stock.adobe.com

液体・気体の気密・液密保持の役割を担う部品

ガスケットは液密及び気密の保持の役割を持つ部品です。

部品には、人間の目では確認することができない歪みがあります。そこにガスケットを挟み込み、歪みによる隙間をなくしています。挟み込んで密封するので、ガスケットは相手方の部品よりも柔らかく作られることになります。

ガスケットは金属製と非金属製に分けることができます。非金属ガスケットとはゴムガスケットや合成樹脂ガスケットなどのことです。また、塗りつけて一定時間が経過すると固まる液体ガスケットというものもあります。

ガスケットとパッキンの違いは?

ガスケットとパッキンはどちらもシール材であることは同じですが、使用される場所に違いがあります。ガスケットは動かない部分へ、反対にパッキンは動作部分で使われるのが特徴です。

ガスケットとパッキンはどちらもエンジンに必要不可欠な部品です。例えば、エンジンヘッドガスケット、ピストンシール(パッキン)などがあります。

ガスケットは自動車のどの部分に使われている?

ガスケットは自動車の部品において、液密が気密の必要なものに使われています。つまり、エンジン内部や吸排気系で使われているということです。

エンジン内部

燃焼室で混合気を圧縮するエンジンは当然、ガスケットを必要とする部品です。シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に挟み込まれているガスケットはエンジンガスケットと呼ばれ、その名を耳にしたことのある方もいることでしょう。

吸排気系

エキゾーストマニホールドやインテークマニホールドをエンジンへ取り付ける際、ガスケットをかまします。ガスケットはターボチャージャーにも使用されています。

液体ガスケット(パッキン)おすすめ人気ランキングTOP11!選び方のポイントも解説【2021年最新版】

(広告の後にも続きます)

ガスケット抜けはどのような症状?

©pp1mbp/stock.adobe.com

ガスケット抜けとはエンジンのヘッドガスケットが破損した(本来の性能を発揮しない)状態を指す症状です。ガスケットは高温で過酷な環境化にあるため、使用するにつれて劣化が進みます。

ガスケット抜けが発生してもすぐにエンジンが壊れるわけではありませんが、放置することは当然推奨されませんので、できるだけ早めに修理するのが懸命です。

出力(パワー)低下

ガスケット抜けの症状の1つにエンジンの出力低下があります。燃焼室で本来の性能を発揮するのに必要な圧縮を作ることができなかったり、圧縮空気がガスケット抜けにより外へ逃げありますというものです。

ただし、実際のところ、パワーダウンを正確に感じられるかどうかは難しいところがあります。それは、当該エンジンの出力が最大限に発揮されているものを経験していなければ、基準がわからないからです。それを踏まえると、中古車選びでは注意するべき要素の1つとも言えるでしょう。

水温の異常な上昇

ガスケット抜け時に水温の異常上昇が発生することもあります。この場合、冷却水がエンジンの燃焼熱に触れ、水温が急激に上昇するという流れです。

ただし、水温トラブルが発生する原因は他にもあるので、一概にガスケット抜けと決めることはできないでしょう。

エンジンオイルが白濁する

エンジンオイルと冷却水が混じってオイルが白濁する現象も、ガスケット抜けに見られるものです。この現象は乳化現象と呼ばれています。オイルラインを塞ぐ原因にもなりかねません。

冷却水に排気ガスが交じる

排気ガスが冷却水へ混じり、そのままラジエーターへ流れることもあります。この時、ラジエーターキャップを開けた状態でエンジンを回すと、泡状になった排気ガスが出てくるのを確認できます。