日本ではあまり普及していない韓国車

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韓国の自動車メーカーには、現代自動車(ヒョンデ)や起亜(キア:KIA)、韓国GMといった企業やブランドが存在します。

日本では現代自動車が有名でしょう。かつて「ヒュンダイ」の名で日本上陸を果たしており、2022年2月には日本再参入を発表しています。

現代自動車が初めて日本国内に上陸したのは2001年で、当時はドラマ「冬のソナタ」をきっかけに第1次韓流ブームの真っ只中。

現代自動車はドラマと同名の「ソナタ」という車種を2005年に投入しましたが、流行に乗り遅れてしまったうえ、技術や品質の面でも消費者に魅力を伝えることができず、2010年には日本での乗用車販売を正式に終了してしまいました。

起亜自動車にいたっては日本市場に参入していたにも関わらず、「21年間で1台も売れることなく撤退した」という噂が立つほどです。

日本国内ではあまり見ることのない韓国自動車メーカーですが、海外ではどのような評価を受けているのでしょうか。

ヒュンダイが日本再参入決定!日本で韓国車は売れなかったのになぜ?

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実は米国と欧州での販売は好調

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米国における2021年上半期のブランド別販売台数データを見ると、現代自動車が約42万台で6位、起亜が約36万台で8位にランクインしています。ちなみに日本の自動車メーカーでは1位がトヨタの約110万台、4位がホンダの約74万台、5位が日産の約55万台となっています。

また、欧州における2021年1月~12月のブランド別販売台数データでは、ヒュンダイが約43万台、起亜が約40万台でした。国産メーカーでこれを上回っているのはトヨタの約58万台のみ。

J.D. パワーが2018年に実施した米国自動車初期品質調査では、韓国のブランドがトップ3を占めています。日本では品質に対する評価が低い傾向にあった韓国自動車メーカーですが、現在ではその品質は改善しているようで、アメリカ、ヨーロッパにおける販売台数の増加に繋がっていると言われています。