シャクリの要点

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激しい動きは逆効果?

餌木シャクリの手順は非常にシンプルで、それゆえに心地がいい。

 

道糸のマーカーを数えて、まずは中オモリを指示ダナまで下ろす。

餌木が沈んでハリスが張ったら鋭くシャクり、すぐに竿先を振り下ろして餌木を沈める。

そして再びシャクる。

この操作を6~8秒置きにキュッ、キュッと繰り返していく。

 

注意点は「14・・・17・・・15・・・」という具合に、海底の起伏に合わせて刻こくと変わるタナのアナウンスを聞き逃さないこと。

それに合わせて道糸を出し入れして調整しないと、タナぼけや根掛かりでチャンスを逃してしまう。

 

また、今回の取材ではシャクリの強さと間の取り方について考えさせられる場面があった。

 

大半の方がビシッ!ビシッ!と強くシャープにシャクる中、その半分くらいの力加減でゆったりシャクり、合間の待ちを12~15秒も取っている釣り人がいたのである。

乗り渋った当日の状況下で1㎏級を2杯上げてトップになったその人は、左舷ミヨシの広瀬さん。

 

餌木シャクリ歴20年という広瀬さんは「乗っ込みシーズンは、緩めにシャクって待ち時間を長めに取ることが多い」と言う。

 

餌木を激しく機敏に動かして反応するのは食欲旺盛な秋の若イカ。

成熟した春の大型には、逆に警戒されることがあるのかもしれない。

 

もちろん活性が高いか低いかで状況は変わってくるので絶対とは言えないけれど、シャクリ方がヘロヘロで餌木の動きも緩慢な初心者に当日一番のジャンボアオリが乗ってくるケースはよくある話。

 

鋭くシャクって反応がなければ、やや弱めにシャクって合間のステイ時間を長めにしてみる・・・。

引き出しの一つとして試す価値はありそうだ。