オーバーヒートを防ぐには?原因と予防法

オーバーヒートの原因
オーバーヒートの原因は以下のようにさまざまです。
- 冷却水の漏れ
- ラジエーターの故障
- ウォーターポンプの故障
- ベルト切れ
- サーモスタットの故障
- 電動ファンの故障
しかし、ひとつだけいえることは、冷却水がうまく循環できなければオーバーヒートするということです。
そのため、オーバーヒートをした場合、冷却水の動きを確認しましょう。見える部分は限られていますが、もしかするとラジエーターのサイドタンクが割れているかもしれません。
また、電動ファンが回っていない可能性も考えられます。そして、冷却水の量の確認も大切です。
サブタンクに冷却水が入ってなければ、水漏れの可能性が考えられます。このように、オーバーヒートの原因はいくつかあるものの、冷却水の流れをたどることである程度、原因を突き止めることができます。
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オーバーヒートの予防法
オーバーヒートは以下のような基本的なメンテナンスで予防できます。
- 定期的な冷却水の交換、補充
- 水漏れの点検
- サーモスタットやラジエーターキャップなど消耗品の交換
しかし、車いじりが趣味でもない限り、サーモスタットの交換など、特殊な作業を自分で行うのは難しいでしょう。
冷却水の交換だけを見ても、方法を間違うとオーバーヒートしてしまう可能性があります。そのため、自分で行える予防法としては、定期的に冷却水の量を確認すること。
水漏れの点検や消耗品の交換は、ディーラーなどの整備工場でお願いすることをおすすめします。
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オーバーヒートだけに限らずメンテナンス不足は事故のもと
車のメンテナンスは、オーバーヒートだけに限らずさまざまなトラブルを予防することができます。逆に、メンテナンスをきちんとしなければ、事故を起こす可能性が高くなります。
タイヤのバースト、ブレーキ制動力の低下など、メンテナンスをきちんとしていれば、予防できた事故はたくさんあります。安全に走行するためにも、車のメンテナンスは怠らず、しっかりと行いましょう。
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オーバーヒートの修理費用

オーバーヒートの修理費用の相場はありません。どの部分が壊れているか、そして壊れ具合によって修理費用が変わります。
例えば、ラジエーターが割れ、割れた部分から水漏れをしていたのであれば、ラジエーターの交換で走れる状態まで回復するかもしれません。
しかし、オーバーヒートの原因がラジエーターであったとしても、エンジンのダメージがひどく、エンジンのヘッド交換など追加の修理を行うと、修理費用はさらに高くなります。
また、オーバーヒートの症状がひどい場合、エンジンを載せ替えなければならないこともあります。エンジンを載せ替えると、車種によっては100万円以上の費用がかかることも。
修理費用の相場はなく、エンジンや周りの装置のダメージ具合によって修理費用は変わります。
修理できても後遺症が残ることも
例えば、修理時に水漏れが発生していなかった箇所でも、無事修理が終わり、修理後の走行で水漏れが発生してしまう…といったケースも。
水漏れが発生してしまうと、オーバーヒートは時間の問題です。再度、オーバーヒートとして整備工場へ持ち込まなければならない可能性もあります。
どんな症状なら後遺症が残るかといった細かな条件はないのですが、オーバーヒートの症状が深刻なのであれば、車に後遺症が残る可能性は高いと考えておきましょう。
オーバーヒートは、それほどエンジンへのダメージが大きい故障だということです。
メンテナンスを忘れなければ、オーバーヒートは怖くない!

オーバーヒートは、メンテナンスをきちんと行えば、ある程度予防できる故障の一つです。定期的な水漏れ点検や、消耗品の交換、冷却水の量の確認など、他のメンテナンスと同じようにメンテナンスすれば問題ありません。
オーバーヒートを引き起こすと、修理費用もかかります。安全に走行するためにも、オーバーヒートをしない/させないように心がけていきましょう。
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