ハイフラ対策法1:ICリレーへの交換で防止

車種によってはリレーを交換することでウインカーの間隔を調整できます。リレーとは電気を流すと接点がつながり、別の回路に電気を流せる装置。ウインカー作動時に「カッチン、カッチン」と音が鳴るのは機械式リレーの作動音です。

純正装着される機械式リレーを、動作間隔がタイマーで制御されるIC式リレーに交換することで、LED化により早まった点滅間隔を適正化できます。

リレーの規格は車種によって異なるため、購入する際はリレーのピン数・カプラー形状・適合電圧・点滅回数などをしっかりと確認しておきましょう。規格はメーカーの適合表やリレー本体に記載されています。

またICリレーのなかには、作動音のあり/なし・点灯間隔調整式・アンサーバック機能対応品などがあります。また、ユーロウインカーと呼ばれる1回のレバー操作でウインカーを3回点滅させられる特殊なリレーもあるため、適合を確認したうえで好みの機能を追加するのもよいでしょう。

ICリレーの価格は、機能に応じて1,000〜4,000円程度。必要個数は1個のみです。

ウインカーリレーの交換方法

ウインカーリレーの交換方法は、まずバッテリーのマイナス端子を外し、安全を確保したうえでリレー本体を差し替えて交換するだけです。リレーの位置はメーカーや車種によって異なり、多くの場合はヒューズボックス周辺やセンターコンソール奥などに配置されています。

リレー交換でハイフラを防止する方法は、配線加工不要で簡単かつ安価で済むメリットがあります。ただし、ノーマルのウインカー作動音が電子音で鳴る車は、リレー交換できない場合がある点には注意が必要です。近年の車は総じてリレー交換ができなくなっています。

ウィンカーリレーとは?仕組みと故障や自作での配線から人気商品まで

(広告の後にも続きます)

ハイフラ対策法2:レギュレーター追加で防止

レギュレーターとは、装置本体内の電子回路により電圧や電流を調整する装置です。ウインカーリレー交換でハイフラ対策ができない車は、ウインカー用レギュレーターの追加で解決できる場合があります。

キットにはエレクトロタップなどの配線一式が同梱されているため、特別な配線知識は不要。装置本体から出ている4本の配線をバッテリーのプラスとマイナス、左右のウインカー配線のプラスに接続するだけで、自動的にLED化によるハイフラを適正化してくれます。本体は水や熱の影響の少ない場所にしっかりと固定しておきましょう。

ただしレギュレーターは、ウインカー制御方式によって適合車種が限定されます。また、一部商品は動作条件としてレギュレーターと同一メーカーのLEDバルブを使用するようにと注意書きがされています。

適合車種や動作条件などは、必ず購入前にメーカーホームページなどで確認するようにしてください。LEDウインカー用レギュレーターキットの価格は4,000〜7,000円です。