ウインカーを白熱電球からLEDバルブに交換するとハイフラ現象が発生します。これはLEDバルブの不良による異常ではありません。しかし、この状態での走行は球切れの状態と同じく道路交通法違反です。LED化でハイフラ現象が起こる原因と、ハイフラを防止する4つの対策法を解説します。

ウインカーのハイフラ現象とは? なぜ起こる?

ハイフラ現象とは、「ハイフラッシャー」の略語で、ウインカーの点滅速度が早くなる現象をいいます。ハイフラ現象が起こる原因は、ウィンカーが球切れした際に起こる消費電力異常によるものであり、球切れをドライバーに知らせるサインでもあります。

ウインカーの点滅速度は「1分間に60回以上・120回以下」と保安基準で定められており、ハイフラ状態での走行は、整備不良違反として普通車の場合反則点数1点・反則金7,000円の罰則が科せられます。

白熱電球の場合、切れた電球を交換すればハイフラは直ります。しかし、ウインカーをLEDバルブに交換した場合はバルブに異常がなくともハイフラ現象が起こってしまいます。

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LEDウインカーへの交換でハイフラになる原因

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LEDは白熱電球よりも消費電力が少なく、キレのよい高輝度発光と発色が特徴であり、電球からLEDバルブへの交換は今や定番といえるほどのカスタム手法です。

しかし、テールランプやスモールランプ、ナンバー灯などのLED化は容易であるのに対し、ウィンカーのLED化は難しいとされています。その理由は、LED化によってハイフラ現象が発生するためです。

ウインカー用白熱電球の消費電力は約21W。それに対し、LEDウインカーバルブの消費電力は2〜6Wしかなく、これほどまでに消費電力が低いと車の電気配線上では球切れと誤検知してしまうため、ウインカーをLED化するとバルブに異常がなくともハイフラ現象が起こってしまうのです。

たくさんのLEDが流れるように点灯するシーケンシャルウインカーであっても、白熱電球から消費電力が少ないLEDに変わればハイフラ現象が起こります。ただし、その際は早く流れるわけではなく、異常なパターンで点灯するため周囲の混乱を招きがちです。

ウインカーをLED化した場合は、必ずといっていいほどハイフラ対策を施す必要があります。

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