「ちょいワルオヤジ」なんて言葉は最近あまり聞きませんが、つまりはいわゆる本当にワルいオジサンでもなく、さりとてカタいオヤジでもお笑い方面でもサワヤカ系でもなく、要するに「ヤンチャなアニキがそのまま年を取ったようなオジさま」のことです。

そんな人がカワイイ車に乗るとギャップ萌えになってしまいますし、スーパーカーだと成金みたいでちょいワルとも違いますから、意外と車は選ぶもの。

そこで今回は、ちょいワルオヤジに乗ってほしいセダンを国産車から3台選んでみました。

日産 セドリック/グロリア

特にY32と33のグランツーリスモ

日産Y32 セドリック V30ツインターボ グランツーリスモ アルティマ

いかにユーザーの若返りを図ろうとも優等生向けで、警察御用達なイメージの強いクラウンと違い、日産のセドリック/グロリアは「保守派でも若い頃のヤンチャを忘れない、ちょいワルオヤジ向け」なイメージが売りだったと思います。

後継のフーガは、国際的高級モデルのインフィニティ車を持ってきたせいで雰囲気を全く受け継いでいません。しかし、クラウンと並べて「ちょいワルオヤジが乗ってきたのはどっちだ?」と聞かれれば、大抵はセド/グロを選ぶでしょう。

特にY32と33に設定された4つ目ヘッドライトで迫力満点なグランツーリスモなら、昔の武勇伝をひけらかす事もなく、ただニヤリと笑うちょいワルオヤジに似合います。

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トヨタ アリスト

4つ目の2代目ツインターボは「チョイワル度」高し

トヨタJZS161 アリストV300

セド/グロのグランツーリスモに触発されたか、トヨタもクラウン派生のスポーツセダン仕様として1991年に初代アリストを発売。後の80スープラと同じ3リッター直6ツインターボ搭載車をハイパフォーマンス版として準備する「直線番長」でした。

しかしセド/グロがY32で「4つ目のグランツ」を出してくると、アリストも初代の優雅なピニンファリーナデザインから一転します。1997年にモデルチェンジした2代目では、流線型の4つ目でダーティな雰囲気と高級感を両立しています。

3代目からレクサス車(GS)になってしまい、上品さと価格にばかり磨きがかかって嘆いたちょいワルオヤジは多かったのではないでしょうか?