廃版になったとはいえ、今復活すればもうひと花咲かせられるかも?という車を探してみるこの企画。今回は1990年代にそれまでの「ライトバンの乗用車版」なイメージを覆して大ヒットしたものの、ミニバンSUVに追われ短いブームに終わったステーションワゴン編です。

最近ではカローラツーリングのヒット、コンパクトミニバンの2列シート車が意外にも好調な事から、ステーションワゴンの復権を予想する人もいます。どのような車が「復活した売れそう」なのか厳選してみました。

日産 サニーカリフォルニア

ノートベースでe-POWRワゴン、MAXも作れば和製カングー?

日産B310 初代サニーカリフォルニア1400SG

4代目B310サニーのステーションワゴン版として登場。寝かせたテールゲートはクーペ風で、現在ならシューティングブレークと呼ぶのかもしれません。

最終モデル(Y10)はADバン/ワゴンの豪華バージョンになって個性が薄れましたが、マイナーチェンジでブームに乗ったお化粧直しを受け「ウイングロード」として再デビュー。スマッシュヒットを飛ばすも、最後のY12型が2018年に廃止。

現在なら、ノートのリアオーバーハングを伸ばしたショートワゴン、あるいはシューティングブレーク的なモデルを作れば「初のe-POWERワゴン」と話題になりそうですし、AD MAXのようなフルゴネットタイプなら「和製カングー」として人気が出そうです。

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スズキ カルタスワゴン

スイフトベースの格安ワゴン、スイフトスポーツワゴンもいかが?!

スズキ カルタスクレセントワゴン

スイフトのご先祖的な小型ハッチバック/セダン。カルタスの3代目は2代目を並行販売した関係で当初カルタスクレセントを名乗っていました。1996年にステーションワゴン版が追加されました。

123万円からという激安ぶりと、セダンには結局搭載されなかった1.8リッターエンジンを積むGT系グレードの設定で、スポーツワゴンブームに乗ろうとしました。

しかし、知名度が低くヒット作とまでは言えませんでした。プレミアムコンパクト的な小型車と安くて速い車に定評ある現在のスズキなら、スイフトベースのクロスオーバーワゴンや、スイフトスポーツワゴンも受け入れられそうです。

カローラフィールダー後継で、トヨタへOEM供給もいかがでしょう?