スポーティでカッコイイ車に乗りたい!でも、予算の問題や、イキがってると思われたくない、どのみち自分ではパフォーマンスを使い切れない…といった理由で、かつてはスポーツモデル「らしくない」性能の、カッコだけなモデルも結構売れていました。

中には、単に「トップグレード(ホットモデル)ではない」というだけで結構な性能を持ちつつ、ほとんど後世に知られないままなグレードも。今回はそんな「今から考えると地味な、スポーツモデルのセカンドグレード」をご紹介します。

トヨタAE101 6代目カローラレビンSJ(1991年)

トヨタAE101 カローラレビンSJ

カローラレビン/スプリンタートレノの初代TE27には、1.6リッターDOHCの2T-Gと同じ排気量でもOHVな2T-B搭載車「レビンJ/トレノJ」というセカンドグレードがありました。

その後6代目AE101でレビンSJ/トレノSJという1.6リッターセカンドグレードが復活。初代レビンJ/トレノJを思わせるグレード名もさることながら、搭載エンジンもスポーツツインカムの4A-GEのハイメカツインカム版4A-FEです。

実用エンジンにしては低中速トルクが細い代わり、絶対的な馬力はなくとも高回転型まで気持ちよく回るなかなか楽しいエンジンで、最後の7代目AE111でもXZというグレード名で設定されています。

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三菱E54A 7代目ギャランVX-R(1993年)

7代目三菱 ギャラン

ギャランのスポーツグレードといえば、6代目からの2リッター4WDターボ「VR-4」が有名ですが、次の7代目には「VX-R」というセカンドグレードが存在します。

搭載エンジンは2リッターV6DOHCエンジン6A12のMIVEC仕様。可変バルブタイミング&リフト機構により、リッター100馬力となる最高出力200馬力、翌年発売のスポーツクーペ「FTO」用最上級エンジン搭載FFスポーツセダンですが、VR-4に比べ知名度が低すぎ!

三菱ではランサーやミラージュにもMIVECエンジンを搭載したFFスポーツセダン仕様があるものの、いずれも4WDターボに比べ地味なセカンドグレードに留まるのが惜しいところです。