半クラッチのメリット、デメリット

坂道発進でメリットがある

停止状態のMT車を滑らかに発進させられるのが半クラッチのメリットと言えるでしょう。半クラッチを使わずしてMT車を発進させることは不可能です。

特に半クラッチの恩恵を受けるのは坂道(上り坂)発進です。平地や下り坂での発進操作は比較的用意で、さらに言えば下り坂なら半クラッチをほぼ使わなくてもギアを繋いで走らせられます。

しかし、上り坂では車両は何もしなければ後方へ下がりますし、それゆえ発進時の駆動力が求められるため、平地・下り坂の発進と比べて難易度は高いです。

デメリットはほぼないが…

半クラッチなくしてMT車を運転することはできないのでデメリットは無いと考えるのが正しいのですが、必要以上に半クラッチ操作を行うとクラッチ板が必要以上に消耗します。焼きついて焦げ臭い匂いがすることもあるため、不必要な操作は避けましょう。

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なぜ半クラッチ操作が必要なの?

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MT車の操作で半クラッチを使うのは、停車状態から車を発進させるときです。

エンジンをかけ、クラッチを踏んだ状態からクラッチを急に離すと、エンジンの回転が低下し、エンストしてしまいます。

発進時にエンストさえないためには、エンジンの力を少しずつタイヤ側に伝える必要があるため、クラッチを踏んだ状態から足を少しずつ離す=半クラッチ操作が必要というわけです。

反対に、走行中にシフトチェンジをする際は、半クラッチする必要はほぼありません。詳しくは後述します。

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