FJクルーザー後継として期待のコンパクトクルーザー

撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY
2021年12月14日に開催されたトヨタのBEV(バッテリー式EV)戦略に関する説明会。
その際に公開された合計17台のBEVの中で、最も異彩を放っていたのは「コンパクトクルーザー」ではないでしょうか。
どこか懐かしい外観や「クルーザー」を含む車名などの特徴から、FJクルーザーの後継車種なのではないかと話題になりました。
また、コンパクトクルーザーの実車ではCGにはなかったルーフキャリアも装着されており、アウトドアでの活用をより意識したモデルであることが伺えます。
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FJクルーザーとの共通点

FJクルーザーは2006年に米国にてされたミドルサイズSUV。FJ40型ランドクルーザーを彷彿とさせるレトロさとモダンさが共存したデザインが最たる特徴です。
日本国内における逆輸入車としての人気を受け、2010年には国内販売も実現、2018年に生産を終了しました。現在は中東市場など一部地域にて販売を継続しています。
コンパクトクルーザーとFJクルーザーの共通点としては、ボンネットのダクト部分やポップなカラーリング、バンパーガードといった特徴などが挙げられます。
なおFJクルーザーは観音開きなのですが、コンパクトクルーザーのサイドドアは前後とも通常のヒンジドア。後部がスライドドアであれば、東京モーターショー2017に出展された「Tjクルーザー」寄りのモデルであることも考えられましたが、その可能性は低そうです。
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コンパクトクルーザー市販型の予想CGを入手

今回、MOBY編集部はコンパクトクルーザー市販型の予想CGを入手しました。
FJクルーザーを意識した小ぶりなグリルをフロントに備え、両脇には円形ヘッドライトと「コの字型」LEDデイタイムランニングライトを配置。スキッドプレートにはけん引用の赤いフックも見てとれます。

テールランプもデイタイムランニングライトに対応したコの字型デザインを採用。

テールゲート中央に据えられたスペアタイヤ左下にはトヨタエンブレムを配置し、サイドにはなぜか「FJクルーザー」のロゴが確認できます。
テールゲートはスペアタイヤの重量を考慮して横開きに設計されているようです。

またドアとルーフパネルは取り外し可能。こういった特徴は昨年に米国の自動車メーカー、フォードが発売したSUV「ブロンコ」にも見られます。コンパクトクルーザーにこういった機能が採用されるかは不明です。