車内で行う格闘技「カージツ」

モスクワで開催されたカージツの公式大会の様子

「カージツ」という新たな格闘技が、ロシアを中心に人気となっているようです。

競技名である「カージツ(Car Jitsu)」は、車を意味する「Car」と柔術を英語にした「Jiu-Jistu」を掛けた造語。

その名の通り、ブラジリアン柔術に基づいた新興格闘技で、自動車の中で試合を行うという一風変わったルールになっています。

すでにロシアやアメリカでは公式大会も開催されているカージツ。どういった競技なのかを見ていきましょう。

自動小銃「AK-47」で有名なカラシニコフ社が開発した電気自動車「CV-1」

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カージツのルール

れっきとしたスポーツなので、両者は真剣に試合へと取り組んでいる

カージツは車内で試合を行うことを除き、基本的なルールはブラジリアン柔術に準拠しています。

勝敗の決定

勝敗は関節技・絞め技によってどちらかの選手が降参または失神することで決まります。これを「サブミッション」といいます。

引き分けはなく、時間内にサブミッションが発生しなかった場合、技を仕掛けた際に得られるポイントが多かった選手が勝利します。

原則2ラウンド制

原則2ラウンド制で、それぞれ3分間の制限時間が設定されています。サブミッションが発生した場合、3分に満たなくてもそのラウンドは終了します。

2ラウンド内で決着がつかなかった場合は3ラウンド目に入ります。3ラウンド目の制限時間は4分間となります。

試合を開始する位置

両選手は試合開始時、運転席側と助手席にそれぞれ着席します。

試合開始時に着席する席は、ラウンドごとに交代します。1ラウンド開始時に運転席にいた選手は、2ラウンド目では助手席から試合を開始します。

2ラウンドで決着がつかなかった際は、2人とも後部座席に移動し、3ラウンド目に突入します。

車内にあるモノの使用、窓からの顔出しはOK

普段は安全を確保するシートベルトも、カージツでは立派な武器になる
©Africa Studio/stock.adobe.com

車内で行う競技ならではの特別ルールとして、試合中はシートベルトをはじめ、ハンドルやミラーといったアイテムを用いて技を繰り広げることが許可されています。

また、窓ガラスからはみ出てしまっても、車外へと降りていなければ問題ないようです。

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