最近話題になっている「FIRE」という言葉を知っているだろうか? FIREとは、簡単に言うと早期リタイアのことである。
誰にでも成し遂げられる可能性はあるが、FIREにはデメリットが2つほど隠されている。もしFIREを目指すのであれば、このデメリットを事前に理解しておく必要があるだろう。
そこで今回は、FIREを実行する方法、FIREに隠されたデメリットを解説する。FIREに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
■早期リタイア「FIRE」とは?

FIREとは早期リタイアのことであり、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字である。FIREはアメリカ発祥の言葉ではあるが、最近は日本でもFIREを目指す人が増えてきた。
FIREを実現するためには、若いときにバリバリ働き投資元本を一定まで貯め、株などの投資で運用益を長期的に得る必要がある。
必ずしも大手企業のサラリーマンや経営者である必要はなく、どんな職種であってもやり方次第でFIREを実現することができる。とはいえ、職業や収入によっては、FIREを成し遂げるまである程度の時間がかかるのも事実だ。
なお、完全にFIREをしなくても「サイドFIRE」という選択肢もある。サイドFIREは資産運用をメインとし、一部の勤労収入と合わせて生活するスタイルだ。
「FIREを目指すには時間がかかりすぎる」という方は、サイドFIREを目標にするのもアリかもしれない。
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■FIREを実行する方法
FIREを実行するためには、資産運用で運用益を取得し続ける必要がある。
まずは資産運用をするための元本を貯蓄しなければならない。元本を貯蓄する際には「収入を増やす」か「支出を減らす」、あるいはその両方を意識しよう。
投資元本を用意できたあとは「年間支出の25倍の資産」と「4%ルール」を理解しよう。
【年間支出の25倍の資産】
FIREを実現するための1つのセオリーが「年間支出の25倍の資産」である。FIREを成し遂げるためには、生活費など年間支出の25倍の貯蓄が必要になるというものだ。
例えば、生活費として月収25万円が必要な場合、年間の支出は300万円となる。「年間支出の25倍の資産」に当てはめると、年間300万円に25倍をかけ合わせて7,500万円となる。
あくまで1つの目安ではあるものの、FIREを成し遂げるためには7,500万円の貯蓄が必要になるということだ。なお、この25倍の資産は生活資金ではなく、FIREをしたあとに不労所得を得るための投資元本である。
【4%ルール】
FIREを実行するための重要ポイント2つ目は「4%ルール」だ。この「4%ルール」とは、生活にかかる支出を投資元本の4%以内に抑えることで、資産を減らさずに生活し続けられるというものだ。
これは、先程の「年間支出の25倍の資産」を元本にして年利4%の運用益が出ていることが前提であり、生活費をその4%以内に抑えれば一生減らない計算になる。
運用益で生活費のすべてをまかなえるからこそ、資産を一切減らさずに生活を安定的に送ることができるのだ。