今年も12月10日に発表される毎年恒例「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(JCOTY)、一体どの車が選ばれるのでしょうか?

過去のJCOTY受賞車から注目すべき車を、年代ごとに振り返ってみたいと思います。

今回は、まだ私達の記憶にも新しい2010年代、増えない所得や、各種装備の義務化が進んで自動車の高価格化が進んだ結果、価値観の大幅な変化でブームになった軽自動車やSUVミニバン、トールワゴンしか売れなくなった時代から3台を紹介。

もはや日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、日本車が選ばれなくなってきています。

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日産 リーフ(2011-2012受賞車)

初代日産 リーフ(2010年12月発売)

リチウムイオンバッテリーを用いたという意味での近代的量産EV(電気自動車)で、軽EVの三菱i-MiEVと同じくごく初期のモデル。

経年劣化でバッテリーの有効容量が減っていき、ガソリン車やディーゼル車並の価値を維持できず買取価格も中古車価格も二束三文だと批判にさらされる事が多い車です。

しかし、今も高速道路を含めた全国で初代リーフが走り回っており、「ごく普通に電気自動車が走っている光景」を当たり前にした功績は決して否定できません。

JCOTY受賞時にそこまでわかっていたかはともかく、初代プリウス同様に歴史の転換点を予見した受賞例でした。

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フォルクスワーゲン ゴルフVII(2013-2014受賞車)

フォルクスワーゲン ゴルフVII(2013年6月国内発売)

JCOTY史上初となる輸入車の受賞で、通常は輸入車部門としてインポートCOTYが選ばれるのですが、輸入車が総合でJCOTYを取ってしまいました。

言い換えれば、「JCOTYにふさわしい国産車がなかった」という事で、最終選考に残った10台のうち輸入車は5台を占め、2位のフィット(3代目)こそ国産車ではあったものの、ゴルフVIIが大差で受賞。

2010年代に入り、かつてのように頻繁なモデルチェンジもできず、国内市場の縮小で日本国内への新型車投入が少なくなった日本車の曲がり角となった年で、この後2017-2018(ボルボ XC60)も2018-201(同XC40)も、輸入車が受賞しています。

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