かつて街中を駆け回っていたオート三輪、1980年代はじめにちょっと流行った50ccのミニカーの3輪モデルも今は昔、今の日本で3輪の自動車など、サイドカーやトライクといった2輪車派生型を除けばほとんど見なくなりましたが、世界を見渡せばまだ結構あるものです。

今回は3輪以外も含む、「4輪ではない自動車」をいくつか紹介します。

超高級SUVからスポーツカーまで、4輪とはまた違った魅力が満載!

モーガン 3ホイラー(2011年)

モーガン 3ホイラー

モーガンといえば、1913年の創業以来現在に至るまで家族経営を続け、かつてのようにフレームまでではないにせよ、今でも木材を多用したオープンスポーツカーを作る頑固なイギリスメーカーとして知られています。

その基礎となった3輪スポーツを現代の技術で蘇らせたのが「3ホイラー」で、現行モデルは既に在庫販売のみとなっているものの、2022年にはなんと新型がデビュー予定。

アメリカのS&S社製2.0L空冷Vツインエンジンをフロントにムキ出しで搭載、サイクルフェンダーの前2輪、ボディに隠れた後1輪の姿は現代の車と思えませんが、フォード製1.5L3気筒エンジンを積む新型も基本レイアウトは踏襲するようです。

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メルセデス・ベンツ G63 AMG 6×6(2014年)

メルセデス・ベンツ G63AMG 6×6

軍用車両上がりで本格的なオフロード走破性を持ちつつ、豪華装備で快適な高級SUVとしてトヨタ ランドクルーザー / レクサスLXと並ぶ存在であるメルセデス・ベンツ Gクラスには、同社製の他モデル同様、高性能なAMGバージョンが設定されています。

その中でも極めつけに超ド級だったのが、4×4ならぬ6×6(6輪全輪駆動)のG63 AMG 6×6。2014年に台数限定の特別仕様車として登場、日本向けの割当台数は5台のみ(他に広報車があると言われる)で、価格も超ド級の8,000万円(税別)!

カスタムカーやコンプリートカーとしてはよくある6輪車ですが、メーカー純正の超高級モデルとしては、かなり珍しい例です。