スミイカテンヤ

台の片方の端にオモリ、もう片方に掛けバリを付ける形はマダコやイイダコテンヤと同じ。

細長いシャコを付けるため台はスリムでシャコを刺す串が付けられている。

台と串は竹製であることが伝統釣具の雰囲気を醸し出す。

オモリは20~25号が標準で、前後非対称の台形で後方がやや長い形のオモリが現在は主流だ。

自分で作ればオモリの形、重さ、テンヤの色などを自由に決められるため、自作する人が多いテンヤでもあり、スミイカのテンヤ釣りの楽しみの一つとなっている。

(上)シャコの形に合わせて作られているスミイカテンヤ。シャコの頭は輪ゴムで縛ると簡単に固定できる(左下)着色にこだわる人が多いのもスミイカテンヤの特徴。自作したもののほか、完成品を塗り替えてしまうのもありだ(中)スミイカテンヤの各パーツは、釣具店でも手に入る(右下)着色に使われる塗料も種類は多く、好みのパターンができる

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マダコテンヤ

スミイカのエサがシャコであるのに対し、マダコは主にイシガニなどのカニを使う。

オモリは50号前後、手釣りで小づきながら狙う。

マダコほど今と昔で変わらない釣りもめずらしい。

マダコテンヤは全国各地に様ざまな形をしたものがあるが、今も盛んに使われているのは羽子板型と呼ばれる東京湾型。

台には竹が使用されているが、最近はプラスチック製の台のテンヤも普及している。

このタイプは台にオモリがぶら下がる形で、根掛かりが少ないとされる。

(左上)カニを縛ったテンヤを小づいて誘ってマダコを乗せる。今でも手釣りが主流の釣り物だ(左下)全国各地では様ざまなタコテンヤが使われていた。エサを使わずアワビの殻を使った物もある(本誌別冊『服部博物館』より。撮影/葛島一美)(右上)竹を台に使った羽子板型(右下)プラスチック製のテンヤ。最近はこちらが主流になりつつある