窃盗団は特定の車種を狙っている

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車の窃盗団の手口は日々狡猾になっていて、リレーアタックやコードグラバー、さらにはCANインベーダーといった「対策方法がない」とまで言われる手口も使われるようになっています。

自分の大切な愛車が盗まれたときの悲しみや怒りは計り知れないものです。

どんな車でも盗まれるリスクはあるものですが、その中でもトヨタ ランドクルーザーや90年代のスポーツカーなどは海外で高値で取引されているため、窃盗団から特に狙われやすい車種になっています。

そのため、窃盗団に狙われやすい車種はセキュリティグッズなどを取り付けるだけでなく、「車種を特定させない」ことも重要な盗難対策のひとつです。

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Googleストリートビューで車種が分かってしまう

ストリートビューの参考イメージ
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Googleが提供している「ストリートビュー」は、現地に行かなくてもその場にいるかのように風景を確認できる便利なサービスです。しかし、この便利なサービスを窃盗団が「下見」に使っているというケースも。

ストリートビューでは車のナンバープレートにぼかしを入れてくれるものの、車全体にはぼかしが入りません。そのため、写っている車種が容易に特定できてしまいます。

窃盗団は特定の車種を狙っているため、もし写っている車が窃盗団が狙っている車種だった場合は「この場所にこの車がある」という情報を与えてしまうことに。

さらに周辺環境や防犯カメラの有無、タイヤロックやハンドルロックといった盗難対策が施されているのかまで確認できてしまう場合もあるため、ストリートビューを悪用する窃盗団から愛車を守るための対策は必須と言えます。

Googleストリートビュー自体が問題なのでは?

「ストリートビューのサービス自体が個人のプライバシーを侵害するもので、違法である」と考えている人もいるようですが、公道から撮影された写真であることなどから、日本の総務省は「サービスを一律に停止すべき重大な問題があるとまではいい難い。」という見解を示しています。