LEDの普及以降、ヘッドライトが薄くて細く、表情がきつめの車が目立つ中、柔和なだけでなく、陽気で活発な印象を与える丸目ヘッドライトの車が注目されています。

ならば丸目4灯ヘッドライトならどうでしょう?

かつて規格型や異型ヘッドライトに取って代わられるまで数多くの車で使われていた丸目4灯ヘッドライトには、威圧感を与えることなく、精悍な印象も与える優れたデザインが多かったかもしれません。

単なるレトロ調に留まらない、カッコよくて再来を望みたくなるような丸目4灯ヘッドライト車から厳選した3台を紹介します。

日産 スカイライン(3代目C10・1968年)

プリンス時代の初代後期から、後期GT系を除く5代目C210(通称”ジャパン”)まで、カバーの奥も含めてよいなら6代目R30まで採用していたスカイラインは、まさに丸目4灯ヘッドライトの代表格!

特に3代目C10系の直6エンジン搭載ロングノーズ、2ドアハードトップ版は、是非とも現代の技術で衝突安全性能や歩行者保護を実現しつつ、リメイク版を発売してほしいと思うカッコよさです。

リヤにたくましいオーバーフェンダーを装着したGT-Rもよいのですが、あえての2000GT、それも画像の角度で見た時が、もっとも丸目4灯ヘッドライトとのバランスが取れていると思います。

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ホンダ アコード(初代SJ/SM・1976年)

社運を賭け、軽トラ以外の生産ラインを全て初代シビックへ注ぎ込んだホンダが見事大成功!

第2弾として1976年に発売した初代アコードは、シビックより一回り大きいだけのハッチバックと思いきや、「シビックとは違うのだよ、シビックとは!」と、丸目4灯ヘッドライトで重厚感や高級感を感じさせました。

ほどなく4ドアセダン追加、アメリカでベストセラー車へ成長しますが、異型ヘッドライトの2代目、リトラクタブルヘッドライトの3代目を経て、代を重ねるごとに個性を失ったようにも思います。

今や日本では扱いにくい大きさですっかり不人気ですが、丸目4灯ヘッドライトの初心に還ってやり直してみるのも一興です。