上級グレードを中心に、ターボやスーパーチャージャーを多用する傾向がありました。
そんな時代から現在に至るまでも、「ターボと無縁」のように思える車はありますが、そんな車にも実はターボがあった!というケースも。そんな「意外にもターボがあった国産車」を紹介します。
スバル レックスコンビターボ(2代目・1983年)
初代まではスバル360以来となる、リアエンジン・後輪駆動なRRレイアウトを踏襲していたスバルの軽乗用車レックスですが、1981年にモデルチェンジした2代目ではフロントエンジン・前輪駆動のFFレイアウトへと一変。
1983年にはボンネットバン(商用登録)のレックスコンビへ、グロス41馬力のターボ車を追加しました(当初FFのみ、1984年に4WDターボも設定)。
スバルの軽自動車といえば、ライバル各社が採用したターボではなくスーパーチャージャーが特徴なのですが、レックスに関して言えば次の3代目からの話で、2代目はスバル軽自動車初にして唯一のターボだったのです。
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スズキ キャリイターボ(9代目・1997年 / 10代目・1999年)
軽トラで過給機というと、1987年にスズキ、ダイハツ、三菱が一斉にスーチャー(スーパーチャージャー)を設定。スバルも1990年に660cc化したサンバートラックにスーチャーを設定しますが、他社は逆に排気量拡大で廃止します。
それ以降、軽トラの高性能モデルといえばスバル サンバーのスーチャー車か、ダイハツ ハイゼットのDOHCエンジン車という時代がしばらく続きますが、1997年、スズキ キャリイ(丸めが特徴のKU系グレード)に60馬力のターボ車を設定。
次の10代目も2000年まで継続しましたが、販売不振だったのか軽トラのターボ車はこの時期のキャリイだけで、走り系の軽トラユーザーにとっては憧れの希少車です。