10月14日、駿河湾沼津久料港・魚磯丸の午後マダイ乗合に乗り込む。

この日は午前船のヒラメ乗合にもお邪魔し「第2特集オオニベ追跡」の取材を劇的な結末で終えていた。

本題のマダイ釣況は若干のアップダウンはあるものの、9月から上向き。

ビギナーグループが2~4kgを交えて全員釣り上げた日もあれば、昨日は6kgオーバーの大ダイが浮上していた。

「海が一変しちゃった。今日の午前船はイナダだらけだよ。マダイはいるんだけど先にイナダが食っちゃって、30本くらい釣った人もいたね」

午前、午後と連続してマダイ船を担当する久保田靖船長が苦笑しながらポイントへ走る。

聞けば数日前まではサバとソウダが多かったそうで、イナダはほとんど見かけなかったとか。

「その外道対策で、ここ1カ月はハリス5号前後、長さは6mでやってます。それでもマダイは十分食ってきますからがんばってください」

外道はサバからイナダに変わったものの、食い付いたら素早く巻き上げてオマツリを防ぐ。

あとはもう、とにかくガンガン手返しして外道の中からマダイを拾う状況らしい。

船は大瀬崎沖の水深70m付近でスローになり、タナ60mで開始。

7名全員、すぐにイナダが食い付く覚悟で待ち構えた。

ところが音沙汰はない。

7分待って仕掛けを上げてみると、付けエサもきれいなままだ。

「イナダばかりも困りますけど午前と午後でこんなに海が変わるとは・・・。釣りって、まったく先が読めませんねぇ」

2時間が経過したころ、午前から一日通しで乗船している常連さんがボヤく。

一応ポチンと2枚のマダイを食わせたが、手のひらサイズですぐにリリース。

コマセダイのタックルとテクニックはこちらで紹介しています



昨日は大ダイ、今日は激シブ・・・だからマダイはやめられない

秋の真っ青な空の下で、軟らかなロングロッドをあおってコマセを振り抜く。

良型のマダイが掛かればそのロッドが美しいカーブを描き、下へ突っ込む引き込みをかわす。

専用ロッドが織り…

2021年11月20日隔週刊つり情報編集部

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反応はバリバリなのに

右舷トモでポツンと400gのマダイが上がり、時どき25~30cmのイサキやオオモンハタが顔を出した。

魚探を覗くと底から3mあたりにマダイらしき単体反応がいくつもあのだが、上に浮いてくる気配はない。

今日のメンバーはほとんどの方が釣り歴20年以上のベテランで、5分間隔できっちり手返し。

落とし込みを試したり、ハリスにガン玉を打ってみたり、あらゆる手を尽くしている。

その努力のかいあって、右舷ミヨシでドーンと竿が曲がったのだが、正体は3kg級のワラサ。

魚探に映り続けるマダイは相変わらず食い気がなく、船長は久料沖へ移動を決めた。

水深40m、タナは30m。

陽も傾いて期待のゴールデンタイムに突入すると、ポツポツとイナダとサバが釣れ始める。

その間隙を縫って、左舷胴の間で800gのマダイがヒット。

時合の匂いがプンプンし始め、続いて左舷ミヨシの河西さんのワンピースロッドがきれいなアーチを描く。

指示ダナの3m上からゆっくり落とし込んで食わせたマダイは、夕陽に染まって美しさを増した1.5kg。

時合はここで過ぎ去ってしまったけれど、絵になるこの1枚のおかげで取材成立。

船長も肩をなで下ろして17時30分に沖揚がりとなった。

撮影の合間に竿を出し、特集記事に書いた3つの作戦をすべて試した私はイサキとサバのみで終了。

説得力ゼロで申し訳ないかぎり・・・。

けれども付けエサの位置をイメージしながら延々と攻略法を考え続けるコマセダイは、やっぱり楽しい。

ごくたまにではあるものの狙いどおりの作戦で食わせたときは、ウレシさもひとしおだ。

ともあれ魚探には驚くほど反応があったから、一気に口を使う日を夢見て通う価値は十分あると思う。

反応あれど食わない状況で、なんとか小型を1枚。

大ダイかと思いきや、上がってきたのはワラサ。

シンプルな仕掛けで1.5kgを食わせた河西さん。