高級品にスポーツ、キャラクターなど有名ブランドとコラボした車は数多くありますが、もちろん海外メーカーとコラボした車もあり、その内容は単に提携記念モデルから、内外装にとどまらずメカニカルな部分まで手を入れた本格派までさまざまです。
海外の自動車メーカーとコラボ、あるいは提携した結果生まれた日本車を3台、ご紹介します。
日産 パルサー ミラノX1(2代目N12・1984年)
ミラノはイタリアの老舗名門自動車メーカー、アルファロメオの本拠地。
今も昔も海外メーカーとの提携が盛んな日産は1980年代にアルファロメオと提携しており、その記念モデルとしてパルサーに設定されたのがミラノX1です。
アルファロメオは2代目N12パルサーをベースにアルファロメオ製エンジンを載せ、独自デザインとした「アルナ」をイタリアで現地生産。日産でもパルサーミラノX1のカタログにアルファロメオの歴代スポーツカーの前で誇らしげにしている写真が掲載されました。
ミラノX1は3代目N13まで設定されましたが、肝心のアルナはアルファらしからぬ凡庸なデザインが不評で販売は振るわず、提携も短期間で終わっています。
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ダイハツ シャレード・デ・トマソ(2代目G11・1984年 / 4代目G201S・1993年)
後にミラTR-XXへも採用されたため、ダイハツ軽ホットハッチの代表的カラーと思われていそうな赤黒ツートンカラーですが、2代目シャレードターボがベースで1984年に発売した、シャレード・デ・トマソが元祖。
当時ダイハツは、イタリアのデ・トマソと提携、同社傘下のイノチェンティにエンジンを供給する代わり、シャレードのコラボモデルを監修しました。
4代目でも1.6Lエンジンを積むホットモデルとしてデ・トマソは設定され、ボンネットや前後エアロなど通常モデル大幅に異なる外観や、ラリーなどモータースポーツでの活躍もあり、全体的には販売不振だった4代目シャレードの、数少ない人気グレードです。