制度新設でサポカーの普及は促進されるか

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制度の新設に向け、検討事項も残されている「サポカー限定免許」ですが、「車は手放さないけれども運転に不安がある」という方にとっては、有効な選択肢になると考えられます。

75歳以上の免許保持者数の推移と予測値。

高齢ドライバーが年々増加するなかで、先進安全装備の揃った車両の選択をドライバーに促す免許制度は、交通安全の向上に資すると期待できるでしょう。

先の分科会においては、「サポカーS(ワイド)」における事故抑止効果が検証されており、当該車両が人身事故において第1当事者(事故の過失割合が重い者)となる割合は、全車両の場合に比べて約40%低減されるという結果が示されています。

2017年5月から2018年12月までの期間において、人身事故の第1当事者となった全ての普通乗用車・軽乗用車の台数と、そのうちサポカーS(ワイド)に該当する車両の台数とを比較した図。

一方で、現在サポカーに該当する車種に乗っていないドライバーに対して、どのように制度を訴求していくか、という点もポイントになるでしょう。

サポカー購入に対する補助金制度は現状でも用意されていますが、買い換えが難しいドライバーも少なくないと考えられます。

予防安全装備の普及を促すうえでは、衝突被害軽減ブレーキの「後付け」なども制度の対象に含めることを検討するなど、裾野を広げていく観点も必要になりそうです。

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