運転中に免許証不携帯に気がついた場合の対処方法
人間誰しも忘れ物をすることがありますから、免許不携帯で運転したことのある人も一定数はいることでしょう。
そこで気になるであろう要素が、運転している最中に自身が免許証不携帯だと気がついた時にどうするべきかということ。
もちろん免許証を取りに帰るべきなのですが、状況によって融通を効かせたほうが安全な場合もあります。いくつか場面を考えてみましょう。
出発してすぐに気がついたとき
自宅を出発してすぐに気がついたのであれば、自宅までの距離が離れていないのですぐに取りに帰れば良いでしょう。焦って急いでしまう可能性もあるので注意が必要です。
なお免許を取りに行く途中でも免許の提示を求められたら違反になるので、安全運転で自宅まで向かうようにしてください。
ある程度距離を走ってしまったとき
財布を忘れたことに気がついたけれどすでにある程度の距離を走ってしまった場合は悩みどころです。自宅へ戻るのに時間がかかるだけでなく、移動距離が長いので色々リスクもあります。
この時、誰かしらと同居・同棲しているのであれば、連絡して免許証を持ってきてもらうのが無難です。待っている間、検挙されるリスクを下げるため運転をせず、どこかで時間を過ごしていましょう。
結構な距離を走っているとき
旅行等で遠方へ来ている時に免許不携帯に気がついても致し方ありません。そこまで免許を持ってくるにもお金(燃料代・高速代など)と時間がかかりますから、その際には諦めていつも以上に安全運転で帰るほかないでしょう。
それよりも、免許証を財布で携帯していた場合、お金も手元にない状況になるのでそちらのほうが心配です。免許証と財布を分けて携帯するという発想も選択肢の1つとなります。
同乗者に運転を代わってもらえるなら安心
同乗者でその自動車を運転できる免許証を所有している人がいるのであれば運転を代わってもらうのも良いでしょう。
ただし、任意自動車保険の契約内容によっては、事故があった時に補償されない場合があります。他人に運転してもらうのであれば、自動車保険の契約内容を正しく理解しておきましょう。
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免許証不携帯時に事故を起こすとどうなる?
過失割合や罰則は、免許証携帯時とほぼ同じ
免許不携帯時に交通事故を起こした(遭った)からといって過失割合や刑事裁判の判決(罰則)に悪影響を及ぼすといったことはまずないと考えて良いでしょう。ただしその時に警察官からの免許証提示の求めで免許証を携帯していないことがわかると切符を切られます。
とはいえ法律で定められている免許携帯・提示の義務を果たすことは運転手の務めですから、免許不携帯で運転するという意識そのものが問題かつ危険です。そのようなこともあり、例えば人身事故を起こして相手に「この人免許証携帯していないのか」と思われると印象も悪くなりますから、百害あって一利なしです。
第三者として事故の救助をした際には注意
自身が事故に巻き込まれていない時でも注意が必要です。というのも、例えば自動車を運転している時にたまたま事故現場に居合わせて事故対応(安否確認・応急手当・119番など)をすると、実況見分のために警察官から質問をされることがあります。
その際に免許証の提示を求められて、免許証が手元になかったら不携帯が判明します。人助けをして(良いことをして)免許不携帯が判明して切符を切られては後味が悪いです。