ルームミラー型ドライブレコーダーとは?

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ルームミラー型ドライブレコーダーとは、映像を記録するためのドライブレコーダーとルームミラーが一体となった防犯対策商品の一つです。

近年ニュース等でも話題となっている煽り運転や、当て逃げ、もらい事故などの重要な記録を残す手段として有効なドライブレコーダーに注目が浴びています。ルームミラー型ドライブレコーダーは背面にカメラを搭載することにより、視界の妨げがなく、運転時や停車時の録画・記録をすることができます。

ルームミラー型ドライブレコーダーと類似した機能の一つに「スマートルームミラー」があります。

スマートルームミラーの名称は日産が2014年のジェネーブモーターショーで発表した安全支援装備の一つで、リアガラス内部に設置されたカメラで撮影した映像をルームミラーに内蔵された液晶モニターで確認することができます。

各メーカーによって名称は変わり、グレードやオプション別の設定で取り付けが可能です。

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ルームミラー型ドライブレコーダーのメリット・デメリット

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ルームミラー型ドライブレコーダーのメリット

運転時の視界を妨げない

ドライブレコーダーはフロントガラス上部に設置する必要性があり、設置場所にもよりますが、運転時の視界にドライブレコーダーが入ってしまい、気が散ってしまう、視野が狭まるなどのケースがあります。

ルームミラー型ドライブレコーダーの場合では、既存のルームミラーに直接取り付けることで、普段と同様の視界を確保できることで、快適な運転をすることが可能となります。

豊富なバリエーションがある

ルームミラー型ドライブレコーダーの種類は豊富で、記録するためのカメラにしても通常の前方を録画するスタンダートタイプから、フロント・リアを録画する前後タイプ、車内も同時に録画することが可能な360°タイプなど様々なモデルがラインアップされています。

購入時の使用用途によって豊富な種類から選ぶことができるのはメリットの一つですね。

取り付けが簡単なモデルがある

メーカーやカメラのタイプによりますが、通常のルームミラー型ドライブレコーダーであれば、ルームミラーに直接装着するだけですので、誰でも容易に取り付けをすることが可能です。

ルームミラー型ドライブレコーダーのデメリット

運転支援機能付きの車両は取り付けできない場合もある

追従型クルーズコントロールや先進技術等の運転支援機能が搭載されている車両はルームミラー型ドライブレコーダーのサイズによっては取り付けができない可能性があります。

理由としては、運転支援機能の車両を検知する為のカメラがフロントガラス上部に取り付けられており、設置場所はルームミラー裏側に位置します。

したがって、ドライブレコーダーを内蔵したルームミラーのサイズが比較的大きめな作りとなっていることや、既存のミラーに重ねて取り付けることで、カメラに干渉する恐れや、フロントカメラが妨げになり、正常な映像が記録できない場合があります。

購入時にカメラの有無やルームミラー型ドライブレコーダーのサイズを確認されることをおすすめ致します。

車検に通らない可能性がある

ルームミラーの取り付けには、道路運送車両法第44条「後写鏡の保安基準」に適合する必要があります。

ルームミラー型ドライブレコーダーの基準として、事故による衝撃などによって、ミラーが動いたり、外れてしまうことで運転手又は同乗者の安全性を損なうものは車検不適合となってしまいます。

この基準は難しく、各店舗に所属する検査員の考えや店舗の方針などによって車検に通る、通らないケースもあり、購入時の判断基準の一つに車検対応の記載がある商品や、取り付け・取り外しが容易な種類を選び、車検に通らない場合に簡単に外せるものを選びましょう。

第44条 自動車(被牽引自動車を除く。)には、後写鏡を備えなければならない。 ただし、運転者の視野、乗車人員等の保護に係る性能等に関し告示で定める基準に適 合する後方等確認装置を備える自動車(二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、 カタピラ及びそりを有する軽自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車並びに被牽引自 動車を除く。)にあつては、この限りでない。

道路運送車両法第44条「後写鏡の保安基準」

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