それぞれの特徴

定義について理解したところで、具体的にどういった違いがあるのかを解説します。

正規輸入車はとにかく信頼度が高い

メルセデス・ベンツ Cクラス
ベンツを例にすると、正規ディーラーは「ヤナセ」か「シュテルン」

正規輸入車の特徴はなんと言っても信頼性が高いことです。正規代理店、いわゆる正規ディーラーを通しているので、かなり信用できるルートから車両を購入することができます。販売拠点が全国にあるのも嬉しいポイント。

基本的に国産車のディーラーと変わりないので、知識がなくても車を購入することができます。

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並行輸入車は日本で売られていない車種を入手できる

ダッジ チャレンジャーSRT デーモン(2018年モデル)
日本では正規販売されていないので注目の的になること間違いなし

対する並行輸入車は、正規輸入されていない海外専売モデルを入手できることが最大のメリット。とくに中古車では希少なモデルを入手できるチャンスがあります。

しかし、正規輸入と違って、購入後に日本国内の法規に適合するための改造や登録が必要になります。基本的には車両の取扱店に依頼しますが、個人輸入の場合はこれらを全て個人で行う必要があり、知識や整備工場へのツテも必須。

特に中古車を並行輸入で購入する場合は要注意。車両の状態が偽装されている可能性や、任意保険への加入が難しい場合、本国で発表されたリコールに気づかない場合など、リスクも考慮しなければなりません。

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並行輸入はそれなりの知識が必要!

トヨタの大人気ピックアップ「タンドラ」は人気逆輸入車のひとつ

並行輸入車にはメリットも大きい分、正規輸入車と比べて購入にそれなりの知識が必要になります。

ただ、「正規」でないからといって並行輸入車が違法なわけではありません。むしろ、正しい理解を持てば車選びの幅を広げることができる素晴らしいシステムです。

「欲しい車が日本で売られない」という悩みを持っている方は、事前に調査した上で並行輸入車の購入にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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