リトラクタブルヘッドライトを採用する代表車種

コード810/812

コード812
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世界初のリトラクタブルヘッドライト車として、1935年に発売されたのがアメリカのコード810。

1937年には改良型のコード812(画像)へ発展しますが、第2次世界大戦を経て1960年代までは、採用する車種はあまりありませんでした。

ランチア ストラトス

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1960年代から1970年代にかけてのスポーツカーやスーパーカーでは一気にリトラクタブルヘッドライトの採用が増えました。

1974年に登場してWRC(世界ラリー選手権)を席巻したイタリアのストラトスも、代表例のひとつです。

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マツダ RX-7(初代SA22C)

国産車初採用はトヨタ2000GTですが、初代のSA22Cから最後の3代目FD3Sまで一貫してリトラクタブルヘッドライトを採用し続けたマツダ RX-7。

ロータリーエンジンとともに個性的なリアルスポーツの証でした。

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トヨタ セリカXX(2代目・海外名スープラ)

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1980年代にコンパクトカーのタコII(ターセル/コルサ/カローラII)3兄弟から大型ラグジュアリーからまでリトラクタブルライトを多用したトヨタ。

もっとも豪華で大型の2代目セリカXXは今でも人気のモデルです。

トヨタ セリカ(4代目GT-FOUR)

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トヨタのリトラクタブルヘッドライト車としてもう1つ忘れがたいのが3代目/4代目のセリカ。

特に4WDターボのGT-FOURは3代目が映画「私をスキーに連れて行って」での雪上爆走シーンで、4代目は日本車のWRC黄金時代初期を築く大活躍で人気車種になりました。

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ホンダ プレリュード(3代目)

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バブル時代まで車がナンパの道具として最強だった頃、国産デートカーの最右翼だった3代目ホンダ プレリュード。

運転席から簡単に倒せる助手席だけでなく、極限まで低くしたボンネットとリトラクタブルヘッドライトによるカッコよさも人気の秘訣でした。

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マツダ(ユーノス) ロードスター(初代NA)

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1960年代ライトウェイトスポーツの名機、初代ロータス エランの再来として1989年に登場、スポーツカーとしては空前の大ヒットとなった初代マツダ ロードスター。

走りの楽しさだけでなくデザインも秀逸で、リトラクタブルヘッドライトも人気に一役買っています。

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日産 180SX(ワンエイティ)

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日本仕様は固定式ヘッドライトですが、リトラクタブルヘッドライトの北米仕様も兄弟車として日本で販売した例はいくつかあります。

S13シルビアの北米仕様「240SX」を日本でも販売した180SXもその1台です。

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シボレー コルベットC5

日本では2002年に生産終了したFD3S型マツダ RX-7が最後になりましたが、現在までに世界最後の量産リトラクタブルヘッドライト車となっているのが、GMのシボレー コルベットC5。

2005年のC6へのモデルチェンジでついに固定式ヘッドライトへと変わっています。

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リトラクタブルヘッドライトは、もう復活しないのか?

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もう15年以上、量産車への採用例がなく、安全面も考えると当面は復活が考えにくいリトラクタブルヘッドライト。

確かにデメリットが目立つメカニズムではあるものの、デザイン上の個性やメカ好きの心をくすぐることは変わりません。

しかも近年、いかつい薄目のLEDヘッドランプが目立ったかと思えば、その反動でパッチリ目の古風な丸目や大型角目のヘッドランプを採用した車に人気が出ていますから、デザインの流行次第で、リトラクタブルヘッドライトにも復活の可能性はあります。

もちろん、オートライトやパッシング操作との相性など、解決したところでコストや重量でのハンデは隠せませんが、そうした無駄を許容するのが「趣味」や「遊び心」というもの。

多少割高になってもデザインでユーザーの心をひきつけたい車を作りたいと、あえてリトラクタブルヘッドライトを復活させるメーカーがいずれ現れても、不思議ではないと思います。

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リトラクタブルヘッドライトとは、車体内部に格納できるヘッドライトのこと。最近の車では採用されなくなりました。リトラク…

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