バッテリー上がりとはどういう状態?

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「車のバッテリーが上がる・上がっている」というのは、車のバッテリーが電気不足に陥っている状態のことです。

バッテリー上がりを起こした車は、エンジンの始動のために使われるセルモーター(スターターモーター)が作動しなくなるため、エンジンがかかりません。

また、ヘッドライトやエアコン、カーナビなどの電子機器すべてが使えなくなります。

停車中の電気の使用量がバッテリーに蓄えられた量を上回ったり、バッテリーが自然放電して蓄電量が不足したりすると、バッテリーが上がってしまいます。

カーバッテリーとは「補機用バッテリー」を指す

一般的に「車のバッテリー」というと、エンジンを始動させるセルモーターや車の電装品に電気を供給する補機バッテリーを指します。

ハイブリッドカーやPHVが駆動用に搭載するバッテリーとは区別されます。

車はエンジンが動いている間はオルタネーター(発電機)で電気を作り出していますが、エンジンが停止している間はカーバッテリーに貯まった電気しか使えません。

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バッテリーが上がってしまった時の症状

エンジンをかける様子

エンジンがかからない、キュルキュル音が弱い

エンジンをかける際の通常手順を踏んでいるのに、エンジンがなかなかかからない、まったくかからない場合はバッテリー上がりの可能性があります。

エンジンキーを回す・ブレーキを踏みながらエンジンスタートスイッチを押すと聞こえる「キュルキュル音」(※セルモーターの駆動音です)が普段より弱々しい場合も要注意です。

ドアを開けた時に室内灯が点かない

一般的な設定では、車のドアを開けると室内灯が点きます。いつもはドアを開けたら室内灯が点いていたのに点かない場合は、バッテリー上がりの可能性があります。