29：坎為水(かんいすい)の意味と解釈【易占い】

易占いの坎為水(かんいすい)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「坎為水」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「坎為水」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

坎為水とは？基本の意味と解釈

運命の波に翻弄される時。安心して立っていられる場所もなく、かといって船に乗れるわけでもなく、身ひとつで様々な災厄に耐えなければならない時です。

何とか改善しよう、ではなく自分の命を守ることを第一に考えましょう。

それでは、恋愛や気になる人の気持ちを占った時、この卦が出たらどう解釈するか？解説しましょう。

恋愛の読み方

喧嘩はもちろん、相手の元パートナーが押しかけてくる等、かなりの修羅場を演じる恋愛模様になっていそう。

お相手に難ありの場合は、別れて吉。難があるわけでもないのならば、相手に求めるより、与える恋にシフトしましょう。

シングルの方は今行動すると、ろくでもない相手にひっかかりそう。好機を待つのがおすすめです。

相手の気持ちの読み方

あなたに幻滅していそう。無意識に、痛いところを突く発言をしていたり、ドタキャンの後のフォローが足りていなかったりしそうです。

まずは、自分の言動を振り返って。反省すべき部分は、改善しましょう。

ただ、相手に難ありという場合もあり。人恋しさあまり、浮気が癖になっているような相手とは、別れたほうが無難です。

坎為水の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

自ら困難に飛び込んでしまう必要はありません。また、終わったことに気を取られ続けていれば、また似たような状況を自分に呼び込んでしまうでしょう。

何よりも、人として正しいと思えることをし続けることが大切。

そうでなければ、嵐に飲み込まれるかのように、あっという間につらい状況に自分を追い込んでしまいそうです。

五爻

ようやく、激しい波から脱却して陸に足がついたところ。命の危険は脱しましたが、1歩踏み外せばまた、困難な状況に飲み込まれかねないところにいます。

つまり今は、注意深くいることが大切。気が大きくなって、大きな1歩を踏み出してしまったり、ロープ等の危ないものを足に引っ掛けてしまわないよう、気を付けましょう。

四爻

周りの人に思いやりを見せましょう。また、自分の気持ちを伝える際に、ひねくれた伝え方をして関心を引こうとすることはやめましょう。

極力、素直かつ真面目であり続けることが大切。それが道を開きます。

ただし今は、門前払いを食らいやすい時。ズルはもちろん、やめておきたいところですが、根回しはして損はないでしょう。

坎為水の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

前にコマを進めようとすれば、どうしても歯の立たない相手が立ちふさがる。後ろに戻ろうとすれば、そちらにも大きなトラブルが待っている。

こんな状況なので「どうしたらいいんだ！」と叫びたくなるでしょう。

今は動かないのが正解。無駄に動こうとすれば、しなくていい大けがをすることになりかねません。時を待ちましょう。

二爻

まだまだ、長いトンネルの中にいるような状態でしょう。でも、何となく「これならできそう」が見えてくる時期です。

例えば、気になる人と廊下で立ち話できる。これくらいでいいと思っていれば、前進のきっかけがつかめるでしょう。

欲張りすぎてはいけません。また、嫉妬や意地悪な気持ちから起こす行動は成就しないでしょう。

初爻

これ以上落ちるところがない場所に、落ちたような状態。言い換えれば、時さえくれば上がるしかないという状態でもあります。

今は、むやみに這い上がる方法を探したり、周りにやみくもに助けを求める時期ではありません。

体力を温存するのが最優先事項です。耐久レースを勝ち抜くと覚悟を決め、動き出せる時を待ちましょう。