23：山地剥(さんちはく)の意味と解釈【易占い】

易占いの山地剥(さんちはく)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「山地剥」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「山地剥」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

山地剥とは？基本の意味と解釈

自然の力は、鉄をも錆びさせます。人智の及ばないところで、形あるものが形を失っていく時。守りに徹し、身辺を見直し、コツコツと土台を固めましょう。

他人に大切な仕事や家等を任せることも、控えた方がよい時期です。

それでは、恋愛や気になる相手の気持ちを占った時に、この卦が出たらどう解釈するか？解説しましょう。

恋愛の読み方

近々に出会う人にせよ、今お付き合いしている人にせよ、あまり褒められた人ではない可能性があります。

例えば二股のプロを自任していたり、キレたら手がつかなかったりするのです。

学校がずっと一緒で、ご近所づきあいもしている等、余程相手を知っていない限り、注意が必要。婚活を控えたり、別れることを考えたい時期です。

相手の気持ちの読み方

かなり難しい局面でしょう。相手の方はあなたに不満を感じたり、あなた以上に魅力的な人を見つけたりしている可能性が高いのです。

そのため、向こうから別れを切り出されるかもしれません。

ただ、相手が本当にあなたにお似合いの人かどうか？見極めなおす機会ではあります。ひょっとしたら、難ありである可能性も否めません。

山地剥の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

混迷の時期を経て、道理や人の道にかなうものだけが、残っているような状態。いわばパンドラの箱に唯一残る、希望のようなものでしょう。

それを活かそうと思うならば、次第に道は開けてくるはず。逆に、私欲に駆られてそれすら壊そうとする人は、身を亡ぼすでしょう。

誠実、という言葉にかなうものを育てる姿勢が大切です。

五爻

捨てる神あれば、拾う神あり。ようやく、信頼して後をついていくことができる存在が登場しそうです。

間違っても、今は野心を燃やさないこと。意見をしに行ったり、新しい提案をすることはやめておきましょう。生意気と思われては損になります。

卑屈になる必要はありません。ですが、今は極力おとなしく振る舞うのが得策です。

四爻

今、自分を脅かすものと戦う余裕はないはずです。反撃したい、今の状況を立て直したいと思うかもしれませんが、無理をすればするほど徒労になるでしょう。

今やるべきことは、命やわずかな余力を守ること。命あっての物種という言葉通り、守りと逃げの姿勢を貫くのです。

再生の時を迎えるまで、大切なものを守り切りましょう。

山地剥の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

救いの手を見つけたら、全力でそれに捕まりましょう。今の混迷しきった状態から脱却するには、1番の得策です。

それは今までなれ合ってきた人々や、執着していた存在から離れることになるでしょう。

罪悪感が湧くかもしれませんが、振り払って正解。結果的にはこの時に、歩むべき道にたどり着けた、と思う日が来るはずです。

二爻

あなたの立つ舞台の土台を、シロアリのような誰かがかじっています。そう、気づかないうちにあなたの立場が危うくなっているのです。

どこが誰に食われているのか？見極めない限り、どんな対策もその場しのぎにしかなりません。

現実的に、どこがうまくいっていないのか？誰と手を切るべきか？ハッキリと決める必要があります。

初爻

どんなに正しいことをしていても、今は歯が立たないかもしれません。というのも、あなたを身近なところから脅かしにかかっている存在がいるから。

つまり今すべきことは、身辺を見直すことです。心を預けていた相手の裏切りがあるかもしれません。

どうにか先に行きたい、とはやる気持ちを抑えて、細部まで周りを見ましょう。