20：風地観(ふうちかん)の意味と解釈【易占い】

易占いの風地観(ふうちかん)ってどういう意味？

占いにおいてどう解釈したらいいの？

このページでは易占いの全六十四卦のなかの「風地観」の意味や解釈の仕方を、占う内容別に解説します。

また、「風地観」のそれぞれの外卦（上爻 五爻 四爻）や内卦（三爻 二爻 初爻）についても説明します。

風地観とは？基本の意味と解釈

木枯らしが落ち葉のじゅうたんをまき散らすことは、誰にも止められません。

同様に今起きていることは誰にも止められず、そこから何を学ぶかがポイントになります。

実利を得ようとする時期ではなく、内面を成長させる時期です。

では、恋愛や気になる人の気持ちを占った時、この卦が出たらどう解釈するのでしょう？解説します。

恋愛の読み方

恋のチャンスといえることは、いくつか起きていそうな気配。でも、積極的に動く気になれなかったり、相手からお誘いがもらえなかったりしているでしょう。

今は「もうひとつ決め手に欠ける」状態のはず。無理に動く必要はありません。

相手の性格や気質を見極める時期にしたり、２人の可能性を探る時期にすればいいでしょう。

相手の気持ちの読み方

相手はあなたに興味津々。でも、あなたの気持ちが自分にあるのか？長く付き合える可能性はあるのか？いろいろ考えるところがありそう。

近づきたいけれど、まだ積極的にはなれなさそうです。

ただ、相手の視線がいつも自分を捉えていると思って正解。幻滅されそうな言動は控え、自分の魅力を常に引き出すことを心がけましょう。

風地観の外卦

1つの卦は、6つの実線ないし破線で構成されます。１つの線を爻と呼び、1本1本に意味があるのが特徴です。

そのうち上3本が外卦。下から順に四爻、五爻と、上爻と呼びます。それぞれの爻の意味を解説しましょう。

上爻

自覚はないかもしれませんが、あなたはたくさんの人からの注目を浴びています。

ちょっとした言動が、周りに大きな影響をもたらし、評価を受ける対象になっている時期です。

そんな時に必要なのは、注目に対して怯えることではありません。人としてあるべき言動をすることが大切。それが、運の味方を得ることにもなるでしょう。

五爻

付き合い始めたら、緊張感ゼロ。何だかガサツなところを見せられて幻滅。恋愛面では、相手にこんな風に思われやすい時期です。

仕事や他の面でも、思わぬところで油断が出て、思いやりのない言動をしてしまったり、ツメが甘くなったりしがち。

あまりに油断やおごりが出てしまうと、周りにそっぽを向かれると肝に銘じましょう。

四爻

あなたを感動させるもの、審美眼を満たすものを見つけたら、積極的に関わりましょう。

それを持続させることや、大きくさせることに携わるならば、あなたの力を伸ばし、発展をもたらすことになるはずです。

ものに限らず、尊敬する人や素晴らしい考えを持つ人の教えを乞うことにも向いている時期。感覚を信じて動きましょう。

風地観の内卦

1つの卦のうち、上3本の爻は外卦と呼びました。対して下3本の爻を内卦と呼びます。呼び方は下から順に、初爻、二爻、三爻です。

もちろん、それぞれの爻に意味が存在しています。こちらも爻ごとに解説しましょう。

三爻

ここに至るまでに、あなたは何をやり遂げたでしょう？改善すべき点はどこにあり、どう改善すればいいのでしょう？

それが分かれば、自然とどの道を選択すればいいかが見えてくるはず。現状維持、後退といった道が見えてくる可能性もあります。

それでも、自分を顧みることさえできていれば、自信を持って決断できるはずです。

二爻

今以上に、活躍の場を広げたいと思う時。ただ、飛び出す前に確認しておきたいことがあります。

あなたは今の場で、活躍することが適した人なのか？それとも、フィールドを広げるべき人なのか？どちらでしょう。

もし前者であれば、今の場から世界を眺めるのが得策。後者ならば、実際に今とは違う場に出て、見分を深めましょう。

初爻

今、目の前で起きていることを細部まで観察できているでしょうか？

一部を見て、すべてを見たように思い、その視点に基づいた判断をしようとしていないでしょうか？

今のまま進もうとすると後々、周りの人との意識のズレが明らかになるかもしれません。

また、とんでもない勘違いに気づくかもしれません。慎重になりましょう。