商店街のはずれにあるレトロな喫茶店「純喫茶イニョン」。そこを訪れると“途切れた縁が再び繋がる”という不思議な噂がまことしやかに囁かれていて、会えなくなった人との再会の希望を胸に、人々が共通の目的を持って訪れる。そんな心温まるファンタジーラブストーリーが、いよいよ日本で放送される。
ミステリアスな喫茶店マスター役を務めるのは、2PMのファン・チャンソンだ。
韓国のボーイズグループ「2PM」のメンバーとして2008年にデビューし、昨年からは日本でも活動の幅を広げているチャンソン。韓国ではもちろん、日本でもドラマ出演経験はあるが、主演は今作が初めて。インタビューでは、時折笑顔を見せつつドラマについて語ってくれた。
まずは感謝の気持ちでいっぱいでした。日本のドラマに出演したことはありますが、主演は初めてなので。プレッシャーもありましたが、期待のほうが大きかったですね。
ー「純喫茶イニョン」には途切れた縁を求めにたくさんの人が訪れますが、チャンソンさんは再会したい人はいますか。
そうですね。私も撮影する中でこういった空間が実際にあればいいなと思いました。会いたい人…軍隊で出会った友人たちに会いたいですね。全員年下で弟のような存在です。たまに連絡はしますが、しばらく会えていないので久しぶりに会って、ご飯をご馳走したいです。
ードラマの内容についても聞かせてください。劇中、特に印象に残っているシーンは？
良いシーンが色々あるので選ぶのが大変ですね…。1つだけ挙げるとしたら、第2話のシーンです。奏多と健斗という高校時代に親友だった2人が再会するシーンがグッときました。2人のケミ（人との出会いで起こる化学反応）がとてもよく感じられて、印象に残っています。
ー多くを語らないシウ役を演じるにあたって、どのような役作りを？
ー喫茶店のマスター役を演じていますが、コーヒーはお好きですか。
大好きです。アメリカーノをよく飲みますね。自宅ではカプセル式のコーヒーメーカーで作ったものを飲んでいます。
ーそうだったんですね。ドラマでも慣れた様子だったので、てっきり普段からご自身で淹れているのかと思っていました。
全くです（笑）。自宅に器具がなかったので、現場に着いてまずサイフォンでコーヒーを淹れる練習をしました。自分で淹れたコーヒーを出演者やスタッフの方々に提供したり、昼食後に振る舞ったりもしました。
シーンごとに絵コンテの用意があったり、説明やリハーサルを丁寧に行う点が韓国の映画撮影の現場に近いと感じました。韓国のドラマの現場は本当に忙しないので。
ーなるほど。チャンソンさんは今回ドラマ主題歌も担当されていますよね。『これからの君のために』は一言で表すとどのような楽曲ですか。
『純喫茶イニョン』にピッタリの曲ですね。シウの事情や状況にすごくよく合う歌詞が出てきて、レコーディングしながらも本当にこのドラマを象徴する曲だと思いました。自分でも気に入っていて、よく聴いています。
一度ハマったらずっとそれだけを聴いてしまうのですが、最近はディディ（Diddy／ショーン・コムズ）のアルバム『The Love Album: Off the Grid』ばかり聴いています。中でも『Kim Porter』という曲は7分にも及ぶのでコーヒーを飲むのにピッタリです。
ー2PMのメンバーにドラマ出演について話しましたか。
もちろん伝えました。日本でドラマ撮影してきたと伝えると、“もう終わったの？”と驚いていました。1週間で撮影し終えたことを伝えると、メンバー全員とても驚いていましたね。
ーチャンソンさんの日本ドラマ初主演に日本のファンの皆さんも喜んでいると思います。メッセージをお願いします。
昨年、デビュー15周年記念コンサートを9月に韓国で、10月に日本で開催しましたが、2PMとしての活動がそれしかありませんでした。そのため、日本での活動においてファンの皆さんに良い姿をお見せする方法を考えていました。今回、ドラマ作品として皆さんにお見せできることがとても嬉しいです。去年からはソロ活動にも力を入れており、今後は役者としても活動の幅を広げていきたいと考えています。これからもさまざまな活動を続けていくので、たくさんの期待と愛情をいただけると嬉しいです。
