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レディー・ガガ来日公演。大きな愛に包まれた“クロマティカ・ボール”ライブレポート

marie claire

9月3日、来日公演初日のベルーナドームは熱気で溢れていた。ワールドツアー「クロマティカ・ボール」を目撃する幸運を手にしたファンの前に登場したポップスター、レディー・ガガは会場に向かって「愛してます、トーキョー!」と何度も呼びかけた。

この公演は、2020年5月に発表された6作目のアルバム『Chromatica』を携えた大規模なワールドツアーの一環。今年7月のデュッセルドルフを皮切りに、パリ、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスなど世界の主要都市を巡る。アジアでの公演は日本のみだ。

セットリストは、新旧のヒット曲を惜しみなく並べた豪華フルコース。おなじみの「Bad Romance」「Just Dance」「Poker Face」と初期の代表作を披露し、会場を一気に盛り上げる。まるでミュージカルのような舞台セットと豪華なステージ衣装も見どころだ。地球外生命体のような構築的なドレスから、ボンテージスーツ、黄金のドレス、ヴィランのようなヘッドピースまで、次々とユニークなルックを披露。バックには多数のダンサーと5ピースバンドを率いる構成で、ハードなダンスをこなしながら、圧倒的な歌唱力で広大なドームの隅々まで震わせる。

そのまま勢いにのって、アルバム『Chromatica』の「Chromatica 1」から「Alice」「Replay」「911」「Free Woman」「Babylon」、K-POPグループBlackpinkとのコラボで知られる「Sour Candy」まで歌い上げ、ダンスモード全開でステージ全体を駆け巡る。アルバム『Chromatica』はダンスポップへの原点回帰となる作品。観客は音楽に合わせてジャンプしたり、体を揺らしたり、手を振ったり……自由に音に身をゆだねて盛り上がるアリーナ席は広大なダンスフロアのようで、ポジティブなエネルギーで満ち溢れていた。

レディー・ガガは、ジェンダー平等のために率先して取り組んできたアーティストだ。「LGBTQ+コミュニティへ捧げます」という言葉とともに披露された「Born This Way」。前半はピアノの弾き語りで、ひとつひとつの歌詞を噛みしめるように歌う姿が印象的。後半は立ち上がり、歌って踊る全力のパフォーマンス。そのパワーといったら、”音楽の力”ってこういうことか、と思わずにはいられない。内にある強さや優しさが、歌声やパフォーマンスに表れ、1人の人間としての偉大さを改めて証明していた。

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2018年、主演を務めた映画『アリー/ スター誕生』のトラックから「SHALLOW」と「Always Remember Us This Way」をピアノの弾き語りでのびのびと歌う。アーティスト、女優、アクティビストの顔を持ち、音楽性の幅を広げ、豊かな表現力を養ってきたレディー・ガガの“今”に立ち会えるこのライブの価値は計り知れないものだ。

アリアナ・グランデとの楽曲「Rain On Me」で最高潮の盛り上がりを迎え、映画『トップガン』の挿入歌であり最新曲「Hold My Hand」でフィナーレへ。「私の手を握って、すべてうまくいくから……」と歌うレディー・ガガは、これからもファンの気持ちに寄り添い、勇気や希望を与え、未来へと導くポップの女神であり続けるだろう。

Lady Gaga Japan公式Twitterより。9/3のセットリスト

photos: Masanori Naruse / text: Miyuka Abe

 
   

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