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ビートルズ「イエスタデイ」歌詞の意味を考察!失った大切な人は母親?

UtaTen

「イエスタデイ」は亡き母を想って書いた曲だった!


イギリス生まれのロックバンド・ビートルズ(The Beatles)が1965年にリリースした5thアルバム『ヘルプ!』収録の『イエスタデイ(Yesterday)』は、弦楽四重奏をバックにしたアコースティックバラードです。

繊細な美しい旋律とポールマッカートニーの甘い歌声の調和が、それまでのロックバンドのイメージを大きく変えることとなりました。

そこから多くのミュージシャンに歌われるビートルズの代表曲となり、「世界で最もカバーされた曲」としてギネス・ワールド・レコーズに認定されています。

さらに日本では中学校・高等学校で音楽の教科書にも掲載されており、時代を超えて愛される名曲として親しまれています。
▲ビートルズ(The Beatles)-イエスタデイ(Yesterday)【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

作詞作曲のクレジットにはレノン・マッカートニーの名前も含まれていますが、実際はポール・マッカートニーが単独で制作しました。

この楽曲は恋人を失った男性目線の楽曲というイメージを持っている方が多いかもしれません。

しかしのちのインタビューでポール自身も当時は分かっていなかったものの、14歳の時に亡くした母親のことを歌っていたのかもしれないと明かしています。

愛する人を失った悲しみをどのように綴っているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。



この楽曲では主人公が、昨日と今日で状況が変化していることに衝撃を受けている様子が描かれています。

1番冒頭で、主人公は昨日の時点ではまだ自分の悲しみなんてほど遠く、すぐにやってくるものではないと思っていたことを告白しています。

しかし今日になって、ほど遠かったはずの悲しみの只中にいることを感じているようです。

それでもまだ「I believe in yesterday(昨日を信じる)」とも語っています。

予想だにしていなかった悲しみを前に現実を受け入れられずにいることが伝わってきますね。

なぜ彼女は行かなくてはいけないのか





「not half」は「少しも…でない」という意味の慣用句のひとつです。

突然悲しみが降りかかってきたことで、自分がそれまでの自分とは全く違っているように感じているのでしょう。

「There’s a shadow hanging over me(影が僕を覆っている)」という表現で、気分が暗く落ち込んでいる様子を示しています。



この部分では「Why she had to go(なぜ彼女は行かなくてはいけないのか)」と悩んでいます。

ここから主人公が経験した悲しみは、大切な女性が突然自分の元から去って行ってしまったことによるものであると解釈できるでしょう。

ポール自身が長年気づかなかったように、聴く人によって“彼女”は恋人とも母親とも捉えることができそうです。

「she wouldn’t say」は「彼女は言わなかった」と訳せますが、これは別れの理由を彼女が言ってくれなかったという意味だと思われます。

「Suddenly(突然)」とあるように、何の前兆もなく唐突に別れが訪れたことを示しています。

主人公は彼女が去った理由は分からないけれど、おそらく自分が彼女に対して何かおかしなことを言ってしまったから離れてしまったのだと結論づけているようです。

つまり自分の行動がその別れを引き起こしてしまったかのように思っているということです。

母親の死から生まれた曲であることを考えると、死は誰も避けられようのない出来事なので主人公に非があるとは思えません。

ところが突然の悲劇に見舞われると、人は後悔し自分を責めてしまうものではないでしょうか。

主人公ももっと話を聞くべきだったのではないか、あんな言葉を言ってはいけなかったのではないだろうかと悔やむ気持ちを表しています。

愛は簡単なゲームではなかった





主人公は、自分にとって愛は簡単なゲームだったと言います。

男女の関係においても親子の繋がりにおいても愛は大切なものです。

その愛を無条件に与えられることが当たり前になっていると、「簡単なゲーム」と感じてしまうのも無理はないのではないでしょうか。

相手との関係が近いあまりに重要性を意識しなくなることはどんな関係においてもあり得ます。

しかしそれも昨日までのこと。

愛を与えてくれる存在を失った今となっては、自分の考えが間違いであったことに気づきます。

そしていっそ世界から身を隠してしまいたいほど恥ずかしく感じているようです。

彼女からの愛も、過ぎてしまった昨日も、もう二度と自分の元に戻らない悲しみに暮れている心の内が短いフレーズの中に表れています。

恋人や親など、それぞれ自分の大切な人を思い浮かべながら聴いて思いを馳せたいですね。

愛する人の喪失を悲しむ思いが詰まった名曲!


ビートルズの『イエスタデイ』は大切な人を失う衝撃と悲しさを平穏だった過去と比べて嘆く歌詞が切ない楽曲です。

ポール・マッカートニーと同じようにジョン・レノンも17歳の頃に母親を亡くしており、思春期に母親を失った者同士で絆を強めたと言われています。

誰もが経験し得る悲しい出来事を印象的な表現で心に響かせるビートルズの名曲をじっくり聴いてみてください。
 
   

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