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犬は人の尿からも新型コロナウイルスを嗅ぎ分けることができることが判明

カラパイア

犬は人の尿に含まれる新型コロナウイルスを嗅ぎ分けられるという実験結果
photo by Pixabay

 これまでの研究で、訓練した犬は、人間の唾液や気管や脇の下から採取したサンプルから新型コロナウイルスの匂いを94%の高精度で嗅ぎ分けられることがわかっている。

 実際にドバイでは、コロナ検出のために特別に訓練された医療探知犬をドバイ空港に配備した。その成果は素晴らしく、92%の精度で脇の下から採取したサンプルからウイルスを感知しているという。

 更に今回、犬は尿からも新型コロナウイルスを嗅ぎ分けることに成功したそうだ。この研究は『PLOS ONE』(4月14日付)に掲載された。

犬は尿からも新型コロナウイルスを嗅ぎ分けることができる

 犬の嗅覚が優れていることは常識だ。麻薬を嗅ぎ分け、爆弾を嗅ぎ分け、ガン患者すらも嗅ぎ分けることができるが、ウイルスの臭いまでわかるのだ。

 すでに彼らが唾液や汗、器官に含まれる新型コロナウイルスの臭いを嗅ぎ当てられることが明らかになっている。

 だが米ペンシルベニア大学獣医学部のグループによる今回の研究では、ウイルスがそれほど含まれないおしっこからでも検出が可能であるということがわかったのだ。
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image by:Pat Nolan

3週間のトレーニングで平均96%の正答率

 その難題に挑戦したのは、ラブラドール・レトリバー8匹とベルジアン・シェパード1匹だ。

 彼らには、新型コロナの臭いを嗅いだら反応するよう、感染患者7人のおしっこによるトレーニングがほどこされた(なお犬が感染しないよう、熱・薬剤処理でウイルスは不活性化されていた)。

 そして3週間のトレーニングを経た頃には、犬たちは平均96%の確率で新型コロナ入りのおしっこを嗅ぎ当てられるようになったという。

 なお「特異度」は99%で、「感度」は68%だった。前者は、「本当は陰性なのに偽陽性になることはほとんどない」、後者は「本当は陽性なのに、しばしば見逃されて陰性と判定されることがある」ということだ。

 一応犬たちを擁護すると、感度が低かったのは、実験がかなり厳密に行われたことに原因があるという。陽性のおしっこのそばを歩いて、1度でも反応しないことがあれば、見逃したとみなされたのだ。
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image by:Pat Nolan

 いかに優れた嗅覚を持つ犬とはいえ、おしっこから放たれるウイルスの臭いを嗅ぎ当てるのは簡単ではない。

 感染の証拠になる臭いが、異なる人間のおしっこが放つさまざまな臭いに紛れているからだ。犬は、人によってそれぞれ異なる臭いを一般化した上で、ウイルスに起因する臭いを嗅ぎ分けねばならない。

 実際犬たちは、感染の状態ではなく、そうした患者個人の臭いを区別することに苦労していたようだ。

 また新型コロナから回復したばかりの人のおしっこにも混乱していたようだ。そこにウイルスの存在を感じさせる臭いがあるのは明らかながら、検査結果は陰性なのでこれに反応しても正解にはならないのだ。
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image by:Pat Nolan

更なる訓練とチャレンジ

 今回の実験は、少人数の患者のおしっこでトレーニングが行われた。そのためか、まったく新しい患者では感染を当てることができなかった。犬による尿の感染テストを実用化するには、この点が課題になるそうだ。

 なお犬たちは今、患者が着ていたTシャツの臭いで感染の有無を当てるという、さらに難易度が高そうなチャレンジに挑んでいるとのこと。

 我々がまたしても、犬に大きな借りを作ってしまうことになるのかもしれない。

References:With impressive accuracy, dogs can sniff out coronavirus | Penn Today/ written by hiroching / edited by parumo

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