ザ・ベストテン サザン、五木ひろし、田原俊彦だけが持つ記録
ザ・ベストテン サザン、五木ひろし、田原俊彦だけが持つ記録
今年デビュー40周年のサザンオールスターズ、39年目の田原俊彦、古希を迎えた五木ひろしだけが達成した『ザ・ベストテン』における大記録とは――。   29年半もの間“木曜夜9時”枠に君臨した『とんねるずのみなさん

今年デビュー40周年のサザンオールスターズ、39年目の田原俊彦、古希を迎えた五木ひろしだけが達成した『ザ・ベストテン』における大記録とは――。

 

29年半もの間“木曜夜9時”枠に君臨した『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系。番組タイトルは時期によって異なる)が3月に終了し、1つの時代の移り変わりを実感させた。

 

それ以前の同時間帯は『ザ・ベストテン』(TBS系)の独壇場だった。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の中で『ザ・ベストテン』について取材し、歌手の“年別ランキング数”を出すなど詳細に分析した岡野誠氏が語る。

 

「『ザ・ベストテン』は78年の開始から久米宏が司会を降板する85年まで、年によって回数は異なれど、毎年視聴率30%を記録していました。その後、全盛期と比べれば数字が下がったとはいえ、リモコンが急速に普及していく中でも、相変わらずの高視聴率番組でした。88年10月に『とんねるずのみなさんのおかげです』が始まると、1ケタにまで落ち込み、翌年終了に追い込まれましたが、80年代という時代を彩る名番組でした」

 

『ザ・ベストテン』はランキングに嘘をつかないことで人気番組となった。逆に言えば、ベテラン、若手という芸能界の序列を取っ払い、世代交代を明確にした。『ザ・ベストテン』を見れば、歌謡界の流れが分かったのである。

 

80年にデビューした田原俊彦と近藤真彦は、郷ひろみ、西城秀樹からトップアイドルの座を奪い取る。81年の『ザ・ベストテン』ランクイン回数は田原45回、近藤48回、郷20回、西城18回と“たのきん”が“新御三家”の倍以上を記録した。

 

時代は流れ、80年代中盤にはチェッカーズや吉川晃司、少年隊などが台頭し、田原俊彦の時代もこれまでかと思われた。

 

「田原は81~82年は年間40回以上も『ザ・ベストテン』にランクインしていましたが、新星に追いやられ、86年9回、87年8回と1ケタに落ち込みます。しかし、88年『教師びんびん物語』(フジテレビ系)の主題歌『抱きしめてTONIGHT』で大復活。4年8ヶ月ぶりの週間1位になった同曲が大きく貢献し、この年は24回もランクイン。年間1位にも輝きました。実は12年の『ザ・ベストテン』の歴史の中で、ランクイン数が年20回以上から1ケタに落ち込み、再び20回以上と盛り返したのはサザンオールスターズ、五木ひろし、田原俊彦の3人だけなんです」

 

岡野氏によれば、サザンオールスターズは79年に『いとしのエリー』などで35回ランクイン。テレビ出演を控えた影響もあり、80年1回、81年0回となるも、82年に『チャコの海岸物語』などで25回ランクインを果たした。

 

五木ひろしは80年に『倖せさがして』などで40回ランクインし、同曲が年間ベストテンの1位に。翌年は4回、翌々年は0回に留まるも、83年に11回と復活し、84年には『長良川艶歌』がロングセラーとなり、21回ランクイン。同曲で二度目の年間ベストテン1位を奪取した。

 

競争が激しく、新旧交代が数字で明確になった80年代を駆け抜けたサザンオールスターズ、五木ひろし、田原俊彦は『ザ・ベストテン』終了から29年が経とうとする今も、現役で歌い続け、ファンを魅了している。

(更新日:2018年7月10日)

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