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『イチケイのカラス』は竹野内豊版『HERO』か…既視感だらけなので類似点をまとめた

SmartFLASH

 ……さて、30代以上のドラマ好きの方々であれば、ここまでの作品説明を聞いて、あの超名作が頭によぎらないだろうか?

 

 そう、20年前の2001年、同じくフジテレビの月9で放送され、木村拓哉が型破りな検察官(検事)を演じたメガヒットドラマ『HERO』である。

 

 そこで筆者が感じた『HERO』と『イチケイのカラス』の類似点を5つにまとめてみた。

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■類似点1:“型破り” というキーワード

 

『HERO』は検察官、『イチケイのカラス』は裁判官と立場は違うが、どちらもリーガルエンターテインメントであり、法廷が舞台になることも多いドラマだ。

 

 そして既視感を抱かざるを得ないのが、両作の主人公を説明するうえで真っ先にあがる “型破り” というキーワード。

 

 木村が演じた『HERO』の久利生公平は、ブラウンのダウンジャケットにジーンズというラフなファッションがトレードマーク。そして高校中退のため、最終学歴は中卒という設定だった。

 

 一方、竹野内が演じている『イチケイのカラス』の入間は、久利生ほどではないが裁判官らしくないカジュアルな服装でワイルドなヒゲを生やしており、こちらも高校中退の中卒なのである。

 

■類似点2:バディの女性は生真面目で堅物

 

 主人公のバディとなる女性のキャラクター設定も非常に似ている。

 

『HERO』は、久利生の検察事務官・雨宮舞子(松たか子)がバディだったが、常識にとらわれた融通の利かない生真面目な性格で、固定観念をぶっ壊していく久利生に振り回されながらも惹かれていくという役どころ。

 

『イチケイのカラス』のバディ役であるエリート裁判官・坂間千鶴(黒木)は、先述した通り東大法学部卒の生真面目で堅物な女性で、やはり入間に反発しながら振り回される。そして入間のやり方を否定しつつも少しだけ認め、興味を持ち始めているような描写もあった。

 

■類似点3:小日向文世が主人公の仲間

 

 小日向文世が『HERO』にも『イチケイのカラス』にもレギュラー出演しており、主人公の仲間というポジションも同じだ。

 

 違いがあるとすれば、『HERO』で小日向が演じたのは検察事務官役で、チーム内では下っ端のような扱いをされていたが、『イチケイのカラス』では部長裁判官役でチームのリーダーということ。

 

『イチケイのカラス』で小日向が演じているのは、ざっくり言うと『HERO』で主人公の上司だった児玉清と角野卓造を足して2で割ったような立ち位置のキャラだ。

 

■類似点4:通販マニアとふるさと納税マニア

 

『HERO』の久利生は通販マニアで、通販番組を観て衝動買いした商品が、職場に次々と運ばれてくるというコメディタッチのシーンはお約束だった。

 

 対する『イチケイのカラス』の入間はふるさと納税マニア。ふるさと納税の返礼品として全国各地の特産品などが職場に届き、陳列されている。

 

 細かい部分ではあるし、通販とふるさと納税という違いはあるが、個人的に筆者が “こんなところまでマネるのか” と絶句した要素だった。

 

■類似点5:結果的に代議士の汚職に発展

 

『イチケイのカラス』第1話で物語の核となった事件が、『HERO』の劇場版第1弾(2007年公開)に類似していた。

 

『HERO』の劇場版第1弾は一般人同士の傷害致死事件が発端で、結果的に大物代議士の贈収賄疑惑に迫るというスケールアップしていく展開。

 

『イチケイのカラス』の第1話は、代議士の議員秘書が電車に飛び込み自殺をするが、後日その秘書の息子の大学生が代議士に暴力を振るい傷害罪で逮捕。大学生の息子は、父親は自殺ではないと主張し、結果的に代議士の不正献金疑惑の核心に迫っていくことになる。

 

 どちらも傷害事件から話のスケールが大きくなっていき、代議士の汚職にメスを入れるストーリーだったのである。

 

――筆者が感じた類似点をまとめたが、ほかにも似ている部分を感じた視聴者がいるかもしれない。余談だが、両作の音楽を担当しているのが大御所・服部隆之だという共通点もある。

 

 ただ、冒頭でお伝えした通り、『イチケイのカラス』はシンプルに面白いとも感じた。今夜放送の第2話も楽しみにしている。

 

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

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