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アリは有能な外科医。アリを使って傷口を縫い合わせる施術

カラパイア

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 映画『アポカリプト』の中で、ジャガー・ポーの妻が息子の傷口を縫うのにアリの顎のハサミを使っていたが、あのシーンは実際に存在する。

 アジア、アフリカ、南米の一部地域では傷口を縫うときに、兵隊アリを使用していたのだ。

Healing Seekers – Army Surgery Ant and Stitches

 ディスカバリーチャンネルで生き残り術を試すリアリティ番組「デュアル・サバイバル」のスター、コーディ・ランディンによると、巣を守る兵隊アリは敵を攻撃するための大きなハサミのついた下顎を持っているので、古代中国では傷を縫い合わせるのにそのハサミを利用していたのだという。

 傷の両側にアリのハサミがまたがるように置き、肉が開いている個所にしっかりと噛みつかせる。兵隊アリは一度かみつくと離さないので、アリの身体をねじり取ってしまえば、肉はそのまま縫い合わされた状態になり、傷がふさがるというわけだ。

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 最近、科学雑誌がアリの縫合を特集し、確かにかつて、アリが医療目的で利用されていたことが確認された。

 生物学者のダニエル・クロナウアーによると、西アフリカの部族はサスライアリ属、南米の原住民もグンタイアリ属の兵隊アリを傷の縫合に使っていたという話が伝わっているという。やはり、一度噛みつかせて、頭を残して残りの体はねじり取っていたようだ。衛生上の問題は不安なものがあるかもしれないが、それ以外の危険や不利益な点は認められないという。

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 アリの下顎が自然の縫合に使われていたことは、紀元前1000年頃のヒンドゥー教の文献にも出ていて、小アジアやヨーロッパにも広がっていたという。

 小アジアに位置するスミルナの1896年の記述には、1インチの傷に対して生きたアリ10匹をあてがい、いったんアリが傷にしっかりと噛みついたら、ハサミでアリの身体を切り取り、傷がふさがってきた3日後に残った下顎を取り除くとある。

 だが、昆虫学者のグリゼゴリズ・ブコウスキーは、アリ手術に疑問を呈している。確かに技術的には、アリの下顎が皮膚をはさんで、傷をふさぐ助けになる可能性はあるが、医学的な見地からは考えられないという。適切な医療処置としては機能しないし、アリがなんらかの菌をもっていて、感染症のようなほかの問題が出てくる可能性があるため、好ましい方法ではないという。


映画『アポカリプト』の中のアリで傷口を縫い合わせるシーン

 だが、他にどうすることもできないサバイバルな緊急事態が発生した場合、そこにアリがいるのなら、託してみるのも悪くはないのかもしれない。


via:.odditycentral・原文翻訳:konohazuku

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