ルームランプ交換の注意点と車検への適合条件
自動車の車内を明るく照らしてくれるルームランプ。当然、寿命や故障で点灯しなくなることがあります。そんなとき、修理に出す以外に自分で交換するという手段もあるということをご存じですか?慣れてしまえば30分ほどで作業が完了するので、忙しくて時間がない方でも気軽に行うことができるでしょう。
ルームランプを備えておく義務や最低光度における明確な規定はありませんが、ルームランプの色においては「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条」が基準化されています。
制動灯や方向指示器等を除き、後方を照射し若しくは後方に表示する灯光の色が橙色である灯火で照明部の上縁が地上 2.5m 以下のもの又は灯光の色が赤色である灯火を備えてはならない。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条
自動車の前面ガラスの上方には、灯光の色が青紫色である灯火を備えてはならない。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第62条
この基準からオレンジ色、赤色、青紫色などのルームランプが装着されていた場合、車検が通らない可能性があると言えます。
車検の検査項目に「ルームランプの点灯」や「色の確認」はありませんが、道路運送車両の保安基準の観点から「車検適合品タイプ」と表示されているルームランプを装備しておくと安心です。
ルームランプは白熱電球とLEDはどちらがいいの?
車のルームランプの種類は、大きく分けるとLEDランプと白熱電球の2種類。
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LEDは、白熱電球に比べて明るいことに加え、消費電力が少ないメリットがあります。また、熱を持ちにくいため寿命が長いという特徴があります。
いっぽう、白熱電球は電線を加熱することで光を生みだしているため消費電力が大きく、電球自体が熱を持つためLEDライトに比べて短命です。しかし、LEDランプより安いというメリットもあります。
白熱電球は値段が安いことが魅力ですが、総合的に考えるとLEDランプのほうがメリットが多いと言えます。最近ではLED特有の純白・青白い強い光のもの以外にも、優しく温かみのある電球色のものも販売されているようです。
LEDルームランプへ交換時するときの注意点
LEDルームランプは明るすぎるのがデメリットにもなる
LEDの最大のメリットは室内が明るくなることですが、人によっては明るすぎる…と感じる方もいるようです。
明るすぎる光が苦手な方は、色温度はK(ケルビン)という単位で現す「色温度」でルームランプを選ぶとよいでしょう。
電球色(約3,000K)のものであれば、優しい暖色系の光なので落ち着いて温かみのある雰囲気になるためおすすめです。